2012-01-10

おばあちゃんを竜宮城へ① デパス~!!

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 いらっしゃいませ!! 京都、七条春日のラーメン店「塩元帥」。大歓迎されるうちのおばあちゃん(私の母親)。杖でよぼよぼ入ってくる客はとても珍しい。89歳の女性客です。


 この3連休、京都での暮らしがどれくらい楽しいかをおばあちゃんに体験してもらいました。


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 普段おばあちゃんが暮らしている滋賀県甲賀市水口町の家です。築40年を経て、とにかく寒い。外より寒い。


 年末に風邪をひいてしまったおばあちゃん。熱はないのですが、咳のひどさが続いていました。正月のうちに救急外来にも連れて行きましたが、それ以降もやはり咳の程度は同じ。不安が募るおばあちゃんはふさぎがちになっていました。


 1月7日、再びおばあちゃんを訪れました。「こんな寒い家だから風邪が長引くのよ」と妻お龍がおばあちゃんに話して、「とにかく京都へ行こう、うちに来てみて」と誘いをかけました。
 おばあちゃんを水口町から引き離すのは、「水島、一緒に帰ろう」くらいに難しい。でも、今回の場合、「風邪が早く直ったほうがいいでしょ」という大義名分がありました。理由が何もなしですと、入院中の夫(つまり私の父親ですね)を置いて家を離れるわけにはいかないという気持ちが勝ります。


 入院中の夫とはこんな男。90歳です。2年前におばあちゃんが描いたスケッチで見ていただきます。昨年11月、転んで膝のお皿を割ってしまいました。現在もまだ入院しています。
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 おばあちゃんを車に乗せて京都へ戻りました。
   写真は草津サービスエリアです。
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 ところが、おばあちゃん、なくてはならない薬を家に置き忘れてきました。精神安定剤のデパスです。これがないと眠れません。
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 血圧の薬などは忘れずに持ってきました。夕食後に飲みました。けれども、精神安定剤のデパスを忘れたという一点で精神が不安定になっています。
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 寝床に入ったおばあちゃんに「どないや?」と尋ねますと、「さっき通ってきた五条通の赤い灯青い灯が目の前に浮かんで眠れない」といいます。赤い灯青い灯は道頓堀やろ。
 とはいえ、赤い灯青い灯が一種のせん妄ではないかと思った私は、「頭のどこかが認知症だ」の確信にいたりました。
 病気か。薬なしでは無理やな。
 滋賀県までデパスを取りに行きました。午前2時半でした。


 ところが、真夜中の実家。おばあちゃんが飲みかけで余している薬の数々。この袋のなかのどこかにデパスがある・・・見つけなければ。足の裏がめちゃ冷たい。けど、しゃあないやんけ。
 そこそこに切羽詰った状況でも写真だけはちゃんと撮っておくブロガー魂。
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 うそやろ?医者にもろうた薬以外にまだこれだけあるの?
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 デパスをなんとか見つけまして、京都に戻ったら4時過ぎでした。夜明け前にはなりましたが、デパスを飲んだおばあちゃんはそこからぐっすり眠りました。


 さて、3連休をおばあちゃんと過ごして、いまめちゃ疲れてしまってます。続編でレポートさせてもらうことにしまして、今夜はおやすみなさい。
 

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