2013-02-12

薪ストーブでピザを焼く② 薄皮タイプならお手のもの

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 ダッチオーブンのローストチキンは、グリル・デ・パサパッサの失敗作に終わってしまいました。笑い飛ばして、いよいよ、ピザです。


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 ピザの上にいろいろのせるのはおまえの役目だと言われまして、ピザ作りに入ります。アシスタントは妻お龍。こうして写真を見ますと、自分の頭の上に具材をのせて隠したいくらいです。




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 ピザに先駆けて、水牛モッツアレラとミニトマトの組み合わせです。
 250g1800円のモッツアレラを奮発しまして、Amazonで取り寄せました。さすがにおいしくて、友人夫妻に大好評。

 私は、友人夫妻がスーパーハズイで買ったというイタリアンパセリの香りの強さに感激しました。
 スーパーハズイは「行列のできるスーパー」なんて言われるほどで、地元の圧倒的支持に支えられて業績を急伸させてきました。行商による小さな商いから始まった歴史は、近江商人の成長パターンを彷彿させます。
 よかったら、スーパーハズイの西店(草津市木川町)に行ってみて下さい。客でごった返すレジをちゃきちゃきと仕切るド派手なおばちゃん、ほんとに見惚れてしまいます。




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 さて、まずはブルチネラです。
 金沢のSalinaで食べた材料を思い出しながら、モッツァレラ、リコッタの2種類のチーズ、ミニトマトとバジル。何か忘れたと思ったらソーセージ(サルシッチャ)を用意していませんでした。

 友人夫妻はピザ焼きが好きで、鋳物製のピザプレートを持っています。パンのようにモチモチした厚皮タイプを焼くことはできませんが、煎餅のようにパリパリした薄皮タイプを上手に焼けるプレートです。鋳物ならではの熱伝導だと思います。

 生地は、友人宅のホームベーカリーでこしらえました。材料を入れて45分です。たしかに手間要らず。家電のなかでもホームベーカリーの人気は高いそうですね。




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 お龍がピザを入れています。薪から炎が上がらなくなった「熾き火」状態のなかに五徳を置いて、その上にピザプレートをのせます。輻射熱を利用して、焼き上がりまでは5分~10分です。



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 続いて、チーズ4種類を載せたクアトロ・フォルマッジョを作りました。その準備のためにチーズをおろしたり、薄く削いだり。
 「ここの台所、便利なもんがなんでもあるなあ」と驚きました。


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 4種類のチーズを載せました。どういう配置にするのか、そこが分かりませんでした。焼き上がりは溶け合ってひとつの味になりますので、それを見越した上でのおいしい配置があるだろうと思います。




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 ブルチネラとクアトロ・フォルマッジョが焼きあがりました。

 ブルチネラのほうは時間をかけすぎて生地の裏側が焼けすぎてしまいました。表面の焼け具合で取り出すタイミングを測っているのですが、ブルチネラのような見かけですと焼け具合を目で知ることが難しい。
 裏が焼けすぎた割には表のチーズの溶け具合が一様ではなくて、まだまだ練習しなくては上手になれません。

 その点、クアトロ・フォルマージュはチーズの溶け具合で取り出すタイミングを判断できます。生地が無駄に焼けすぎることもなく、友人夫妻にも妻お龍にも大好評でした。けれども、私だけは、ゴルゴンゾーラの配置を悔やんでいました。切り分けたら、私のとこにゴルゴンゾーラがほとんど入っていません。チーズ3種類になってしまって、クアトロどころかトリオ・ロス・パンチョスみたいなもんやないですか。




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 ブランちゃんの顔をピザにしてみました。これはまったくおいしくありませんでした。どっちかいうとバイキンマンみたいです。


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 ワインはこれでした。ペトロという醸造元のEBOという赤ワインです。ワイン通販のエノテカによりますと、トスカーナ産だそうです。私は運転なので飲みませんでしたが、それほど酒が好きでもないお龍が「飲みやすい」と言っていました。




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 薪ストーブでピザを焼きたがるなんて、私からみればえらい贅沢です。ところが、友人夫妻は、その贅沢に金を注ぎ込むことができるくせに、ピザーラやピザハットのピザが高いと言うのです。
 私なんか、その逆で、ピザーラやピザハットが高いと思ったことがありませんが、薪ストーブは高いと思います。
 まあ、正真正銘の金持ちならばどっちも安いもんでしょうが、そうじゃないから価値観に合わせて暮らし方を選択していかなくてはなりません。

 二人ぼっちが上手な奴ら。友人夫妻のことをそう思っています。とくに誰がいなくても、夫婦二人でいれば満たされる、癒される。そんな暮らし方を彼らは選んできました。
 輸入のアンティーク家具などインテリアに興味関心が高く、壁面を飾る絵画や棚を彩る工芸品にも凝り、戸外ではイングリッシュガーデンや自家農園の作業を楽しみ、近頃では陶芸工房までこしらえてしまいました。そして今回、薪ストーブの暮らしを選んだ。当然の成り行きでしょう。

 そんなQuietなライフスタイルを貫く彼らの自宅に呼ばれ、大いに屁をこき、正月早々に小便を漏らした話をし、そんなガサツなことでいいのかと思いますが、彼らと同級だった高校3年9組以来のことです。いまさらどうにもならん。ならぬことはならぬものです。


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