いやあ、暑い、暑い。
しぼりたて牛乳という看板を見つけて、暑い日に冷たい牛乳もええなと、ちょっと立ち寄ってみることにしました。
名神高速道路の竜王インターから5分ほどの場所に、古株牧場がありました。古株は、ふるかぶじゃないです、こかぶです。
近江牛もいいけど、近江乳はいかが?
滋賀県で牛といいますと、まずは肉牛の近江牛です。乳牛のホルスタインやジャージー牛が飼育されているイメージは、地元の私にもあまりありません。
しかも、竜王町といえば、近江牛の岡喜本店、そして直営岡喜牧場の所在地です。高級肉牛生産地の先入観が強すぎるがゆえに、しぼりたて牛乳の看板には意表をつかれました。
下の写真が、古株牧場の敷地内にある「湖華舞」です。古株牧場の牛乳が商品に加工され、それが「湖華舞」ブランドで販売されています。
店内に入りますと、牛乳、ジェラート、ソフトクリーム、チーズ、スイーツが売られています。この種の商いでは、京丹後の「みるく工房そら」などと同様、よく見られるパターンです。
2階部分は、飲食スペースにも使われるのでしょうが、カルチャースクールが主目的のスペースのようでした。
びわこ牛乳と飲み比べ
ちょっと気が変わって、牛乳を飲まずにボトルで買って帰ることにしました。この店の自慢はしぼりたて牛乳です。
古株牧場の生乳を原料にした「しぼりたて湖華舞の牛乳」は1本580円ですから、ごちそう牛乳とでも言うべき値段です。じゃあ、ごちそう牛乳が普段使いの牛乳とどれくらい違うのか、飲み比べたくなったからです。
うちは、いつも「びわこ牛乳」を飲んでます。この牛乳は、滋賀県を本拠地とする平和堂が開発しました。滋賀県産の生乳だけを用いた地産地消商品で、売り上げの一部が「マザーレイク滋賀応援基金」に寄付されます。日本酪農協同株式会社滋賀工場が生産に当たっています。これを牛乳のブランドで言い直せば、「毎日牛乳」が作っていることになります。
ふたつの牛乳の商品表示を並べてみました。下の写真です。
無脂乳固形分の比率がわずかに0.2%異なり、そして殺菌温度と時間が異なることが分かります。
そして、なによりもの違いは、生乳から加工までの長短でしょう。自社搾乳・自社加工の古株牧場だからこそ、最速で加工にまわせるわけで、それゆえに「しぼりたて」です。
新鮮な牛乳を新鮮なうちにとの湖華舞ポリシーから、消費期限が短く設定されています。
自然味と複雑味でしぼりたてが上か?
で、飲み比べてみまして、実はめちゃ困っています。900mlで580円の「しぼりたて湖華舞の牛乳」と1000mlで188円の「びわこ牛乳」が、値段の違いほど味が違わなかった。サッカーのブラジルと日本くらいに違ってくれたらやりやすかったのですが、どうでしょう、オーストラリアと日本くらいでしょうか・・・
「ブログにさせて下さいね」と写真をたくさん撮らせてもらったことだし、私としては「びわこ牛乳が格上相手に予想外の健闘を示した」と書くしかありません。
いや、でも、苦肉の策だけで言うことではなくて、「びわこ牛乳」が決して負けていないという表現がけっこう適切なんです。私は京橋ワインのメルマガじゃないですからコスパ、コスパと言いたくないんですが、おいしい湖華舞、それに匹敵するコスパのびわこです。
といいますのも、湖華舞の牛乳は、実にしぼりたてらしい甘さがあって、飲んですぐに「おいしい」と言えるだけの中味があります。で、その舌の感触を保ったままで「びわこ牛乳」を口に含めば、甘さがほぼ同等で同じだけおいしいのです。
厳密に言うなら、まろやかさにおいて湖華舞のほうが上をいきます。そして、甘さに伴うおいしさも上だと感じました。
さらに、飲んでるときのトロトロっとした舌触りにおいて湖華舞がわずかに濃厚な気がします。そして、あと口としても、湖華舞がよりお乳っぽい感じでした。
ただし、1本188円のびわこ牛乳がここまで健闘してしまいますと、1本580円の湖華舞牛乳はきわめて苦しい立場です。同じ188円ならば、しぼりたての5文字は強力きわまる付加価値ですが、いかんせん580円です。
ここから先は、ひとえにこだわりの問題ですね。
「びわこ牛乳」はおいしいながらも、「しぼりたて湖華舞の牛乳」に比べますと、何かが抜けている気がします。先に挙げた違いをひとことにすれば、ナチュラルさや味の複雑さです。その違いにどれだけこだわるか。こだわりが強い人は湖華舞のこだわりに共感できる人だと思います。
ところで、飲み比べしているときに気づいたのですが、牛乳は冷やさないほうがおいしさがよく分かりますね。冷やすことで隠れてしまう味があります。
SSSだぞ、このソフトは
「しぼりたて湖華舞の牛乳」は、残念なことに、「びわこ牛乳」の健闘を退けることができませんでした。
けれども、このソフトクリームは、実にユニークです。
私は、これはSSSだと思います。
Smallサイズ Softcream 牛乳の味Sonomama
「そのまま」だけ日本語ですけど、SSSです。
商品名が「こかぶミルクソフト スモール」で値段は250円です。
まったく甘くなくて、砂糖をほとんど使っていない味です。そのかわりに、ミルクの味わいが実にストレートに伝わってきます。香料や甘味に頼らず、ミルクのコクで一本勝負というところが、ソフトクリームというよりもフレッシュチーズのようでした。
店のスタッフに感じたままを伝えたら、砂糖はほんとうに最小限度、できるかぎり牛乳そのままを大切にしたとのことです。分かっていただいてありがとうございますとまで言われたのに、牛乳の飲み比べの結果があんなことになって、なにやら申し訳なくて・・・
で、その割り切ったおいしさも魅力なのですが、小さいサイズが絶妙です。おいしいもんをちょっとだけというのは、日本の高齢化社会を考えれば絶対に正解だと思います。ラジオで言ってましたが、いまや日本全体の65歳以上の人口比率は24.1%。4人に1人は65歳以上という世の中ですから、そのうちソフトクリームの主要ターゲットが子供よりも年寄りに移行しますよ。
野良猫が牛舎を間借り
牛舎の入り口付近には、野良猫が集まっていました。暑い日ですから、風通しのいい日陰にみんなやってきたのでしょう。
「ぎょうさんネコがいますねえ」と作業中の男性に話しかけたら、「一匹、どうですか?」との返答。
どうですか?と言われても、どのネコも栄養不足なのか、目の病気を患っていたり、皮膚病だったり、痩せこけていたりで、お世辞にもかわいいネコたちではありません。
ミュージカルの「Cats」で「メモリー」を歌うネコがいますでしょ。あれくらいにみすぼらしいんです。
牛舎の間借りは許されても餌まではもらえないんでしょうが、それでも追い出されないだけ恵まれています。
牛舎のなかには、牛のお尻がずらりと並んでいます。古株牧場といいますが、牧草地が広がっているのではありません。実際は飼育場です。
次はチーズを食べてみたい
最後に、これが湖華舞のホームページです。http://www.kokabu.co.jp/
私が気になるのはチーズです。熟成庫を必要とするチーズはありませんが、フレッシュチーズ3種が売られています。
そのなかの「つやこフロマージュ」がJALのファーストクラス、ビジネスクラスで提供されることになったとかで、今度はチーズを買いたいと思っています。
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