加賀の紅茶のお酒です。1月23日のNHKニュースが、明日24日から県内の6つの酒店で発売と、伝えていました。さっそく買いに行きましたら、初回生産分の1200本はとっくに売り切れていました。
私が出向きましたのは宮下酒店です。インターネットを見ていると、どうやらここのご主人がこの新商品企画の中心人物らしい。
ひと昔前の金沢らしさがまだまだ残る中村町に、宮下酒店がありました。この狭い路地に酒屋さん?というのが、実に金沢らしいところです。
ご主人と奥さんが店におられました。金沢弁で言いますと、店においでました。
加賀の紅茶のお酒新登場を報じる金沢経済新聞には、次のように書いてあります。
酒販市場の縮小に加え、競争の激化により厳しい経営環境にある酒販店が、飲食店や一般消費者の心を捉えた新商品の販売を通して新たな市場を開拓するなどの経営改善策として開発した同商品。2009年に販売を始め、増産が続くという「加賀の紅茶」と地酒がコラボしたリキュール開発は、紅茶の開発時にも支援した石川県中小企業団体中央会が働きかけ実現した。
1月23日にお披露目会が催され、そこで挨拶されたのが宮下酒店のご主人です。若手を過ぎていま中堅に足がかかったといったお年頃。
ご挨拶なさったそうで。
恥ずかしながらやりました。
ご夫妻とお話しさせていただくうちに、奥さんの熱心な気持ちもよく伝わってきました。
加賀の紅茶は、石川県加賀市打越産の茶葉から作ります。加賀の打越といえば、私の場合は、まず棒茶。高速道路の徳光SAで必ず買って帰るほどです。その打越の茶葉とくれば紅茶も期待がもてます。
注:加賀棒茶は加工場の所在地が加賀市打越にすぎず茶葉自体は他県産だと聞きますが。
とはいえ、茶の産地であれば、国を問わず、紅茶の生産はできるそうです、要するに茶の葉をそのまま最後まで枯れさせたものだと思えばいいと宮下酒店のご主人はおっしゃいます。
緑茶、中国茶、紅茶で茶葉が大きく異なることはありません。その証拠に、明治から戦後まで、日本は紅茶の一大産地でした。ですから加賀ブランドの紅茶を作ろうというのも決して突飛な話ではありませんでした。発売後の人気も高く、金沢市内なら「茶レンジの会」という掲示のある店舗で買えるそうです。
和紅茶である加賀の紅茶のおだやかな香りと甘みを純米酒に移したのが加賀の紅茶のお酒です。純米酒を受け持つのはやちや酒造です。やちや酒造は前田家入城時に尾張から連れてこられた老舗醸造元。
茶も米も地場産ときて甘みづけの砂糖も地場産といきたいところでしたが、さすがに砂糖だけは無理でした。
NHKのニュースでは、試飲した女性たちが飲みやすいとの感想を述べていました。口に含んだときは酒に近くその後を紅茶の香りと甘みが追いかけてくると表現する人もいました。
発売日で売り切れと公式発表していますが、実際のところは発売前の予約受注段階で品切れになってしまったそうです。楽天を見ましても「完売、次回入荷未定」になっています。
次回入荷の見込みは2月1日だということでしたので、宮下酒店に注文してきました。
予約取り置き分の実商品を撮影してさせていただきました。ご覧のとおり、スリムなボトルです。背後に並ぶのは、石川県の菊姫をはじめ日本全国から集められた銘酒。
宮下さんご夫妻のお気遣いに感謝、感謝です。
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