ヨドバシカメラに行ったついでに、6階のレストラン街に立ち寄りました。CHABUTONという店の名前がおもしろかったので入ってみました。
定番のちゃぶとんらぁ麺(700円)がおいしくて、一発で気に入りました。
ご承知の方も多いでしょうが、「ラーメン界のイチロー」と異名をとった森住康二というシェフがいました。ラーメン職人をシェフとわざわざ呼ぶのは、この人がフランス料理出身だからです。
TVチャンピオンで優勝したばかりか、ラーメンでミシュランひとつ★を獲得した経歴もあり、表参道ヒルズや香港にも出店するほどの隆盛でした。
この人の経営していたCHABUYA JAPANが2011年4月に債務超過で倒産しました。おいしいと多くの客が認めるラーメンチェーンが何ゆえに債務超過に陥ったのか、ネットにはさしたる詳報もありません。
ラーメンの味は一流ながら倒産の内幕は三流といった感じです。
といった話を、帰宅してからインターネットで知りました。
そのCHABUYA JAPANを継承したのがグロービート・ジャパンという会社です。らあめん花月嵐、ちゃぶ屋とんこつらぁ麺CHABUTON、麺屋ZERO1といった店舗を運営しています。
同じ経営母体がいくつもの顔で店を出すやり方というのは、私の場合あんまり好きではないし、誠実味や職人気質に欠けるといった印象を持っています。
とはいえ、グロービート・ジャパンの経営するCHABUTONが森住康二のラーメンを復刻させました。
その背後で森住康二自身がどう加担しているのかまったく見えません。森住康二の名前や顔を好き勝手に使える利権をグロー・ビート・ジャパンが手にしたのかもしれません。
ミシュランのひとつ星を獲得したとCHABUTONは言いますが、その快挙を成し遂げたのはCHABUTONじゃない、森住康二です。その森住康二は倒産以来どこへ行ってしまったのかハッキリしません。
そうした内実を明らかにせず、ミシュランひとつ星がいかにも自分たちであるかの如く語り、森住康二がいかにも深くかかわっていそうなイメージをかもし出すやり方は、いわば誇大広告の部類だと思います。
そうした話題はひとまず置いて、ちゃぶとんらぁ麺は、これをベースにとてもおいしい坦坦麺が生まれるのではないかと思える味わいでした。
おいしい坦坦麺は強烈な辛さながらも、必ずその下にはゴマの風味やスープの深い味があって、それが本当のおいしさを支えています。
辛いけれども、汗の量と引き換えにスープを飲み干したくなる坦坦麺というのが(たとえば福知山のたかた荘など)あります。それと同じおいしさの要素がちゃぶとんらぁ麺にはあると感じました。似た味がどこかにあったような気がして記憶を絞ってみた結果、宮津の豚珍館かもしれないと思いました。
麺の細さにも驚きました。いわゆる中華蕎麦の細さです。けれども、いわゆる中華蕎麦よりは弾力やコシの強さがあって、独特の噛み応え、そしてすすりやすさです。1本が短めである点も魅力的だと思いました。
替え玉1玉無料というのがこの店のウリでした。私は替え玉しないで1杯で店を出てきました。
CHABUTON京都ヨドバシ店ホームページhttp://www.chabuton.com/chabuton/shop/eachshop/kyoto.html
CHABUTON京都ヨドバシ店食べログです。この会社の体質からすると、やらせの口コミである可能性を頭に入れておく必要があると思います。
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