今日はおさちゅんさんの初仕事でした。
おさちゅんさんがどんなたいへんな目にあったのか、見てみましょう。
でも、上品な方は読まないでくださいね。
昼下がりです。
おさちゅんさんは、年始回りを半分ほど済ませていました。
一段落したから、コメダ珈琲でその日のメールチェックです。
つい長居してしまって、珈琲を2杯、水を何杯か飲みました。
京都市内まで来ました。
御池通の地下駐車場に入りました。
車から下りると、どうしたことでしょう。
竜王インターから我慢してきたオシッコがめちゃ出たがっているではありませんか。
あれ、あれ、あれ?
それほど切羽詰ってなかったから、草津SAにも大津SAにも寄らなかったのです。しかし、事態は急変しました。わりとすぐに出そうです。
早く、一刻も早く、目的のビルのトイレに駆け込まなくては。
駐車場は地下2階でした。なんという深い駐車場でしょう。
やっと地上の光が見えました。
この出口を出たらすぐに信号があります。そこが赤でもそのまま行くとおさちゅんさんは決めていました。
おさちゅんさんのお孫さん聖太郎クンが「おチンチンのなかのオシッコ」と言います。いま、まさにその状態です。
そうか、聖太郎はこういうことを言ってたのか・・・
照明器具のショーウインドウに映り込む御池通。
おさちゅんさんはこのビルにやってきました。朝日新聞京都支局のビルです。6階に年始回り先がありました。
わるいことに、このビルの1階にはトイレがありません。あるのかもしれませんが、おさちゅんさんは場所を知りません。
まず6階のトイレ。それから年始回り先。
おさちゅんさんはそのつもりでした。
エレベーターに飛び乗りました。
乗ったのは幸いにもおさちゅんさん一人でした。
階数の6を押して、つい開くボタンのほうを押してしまいました。閉まるを押しなおしてからドアが閉まるまで長いこと、長いこと。
と。そのとき。
あれ?
チョロっと出ました。
おさちゅんさんは、この状況下ならまあ許容範囲かと考えました。
ところが、許容範囲と気を許した途端に、ジョロっと出ました。
え? ウソ!
これはまったくの想定外です。しまった、ズボンが濡れ始めたと感じたとき、さらにジョボジョボっと出ました。
え? ジョボジョボ?
ベトっとくっついてくるズボンの生地。濡れすぎです。その冷たさ。
ちびったと言いたいところが漏れたに変わり、漏れたで留めたいところが垂れたまでいってしまったではありませんか。
垂れたという思いがおさちゅんさんをさいなみます。
悔いました。悔いてはいるものの、いったい何を後悔していいのか実はわかりませんでした。
これ以外にどんな方策があった?御池通りの真ん中で立ちションしたらよかったのか?
やるだけのことはやったと言いたい気持ちでした。
エレベーターのドアが開きました。数人が待っていました。朝日新聞京都支局のみなさんでした。あわてふためいているおさちゅんさんを見て一様に「あれ、どうかしましたか?」の顔つきです。
ニュースにされてはたまりません。
頼む、ズボンだけは見ないでくれ。
長い廊下へと歩を進めました。
すでに本格的放尿が始まりつつありました。身を任せれば幸せかもしれないと思えます。
止めようがありません。トイレが先か、全部出てしまうのが先か。もうその段階にありました。
ブオーッ。
車に戻ったおさちゅんさんは、暖房を最高温度に上げて風量を最大にしました。ズボンを早くか乾かさなくては。
そうか、年始回りのタオルがあったか。
おさちゅんさんはそれに気づきました。しかし、本数はぎりぎりです。1本使うと、さっきの年始回り先に足りなくなります。
タオルを手にしながら迷いました。けれども、しかたありません。袋からタオルを出して、ズボンの内側に押し込みました。
効果はてきめんでした。水分がタオルに移っていきます。なにせ、まっさらのタオルですから。
ズボンがどんどん乾き始めました。この分ならもう一度ビルに戻って年始回りできます。
ちょっと待てよ。
おさちゅんさんは考え直しました。
乾きすぎたらニオイがする。半乾きがよさそうだ。
ここまでやらかしてからの慎重さ。
意味あるのでしょうか。
半乾きを待っておさちゅんさんは車から出ました。
再度あのビルに戻るのです。
年始回りのタオルが1本足りないのは承知の上です。さっきのを袋に戻して使おうかと、おさちゅんさんだって考えなかったわけではありません。
まあ、それより、カメラを持っていこう。この出来事をブログのネタにしよう。
京都市内から草津市の自宅まで走るうちにズボンはすっかり乾ききって、なにごともなかったかのようです。ズボンにしてみれば濡れて乾いただけのことです。おさちゅんさんも出来事を忘れていました。
自宅の駐車場に着いたら、キャバリア犬のクミちゃんと飼い主さんが夜の散歩中でした。クミちゃんは人なつっこい性格です。
おお、クミちゃん。あけましておめでとうね。
そう言いながらおさちゅんさんがしゃがんだら、クミちゃんがクンクンとおさちゅんさんの股間を嗅ぎ出しました。
この話を聞いたおさちゅんさんの奥さんは言いました。
トイレというものはね、行きたくなったから行くもんじゃないのよ。おとうさんは、そうでしょ。行きたくなったら行くもんだと思ってるでしょ。そうじゃないの。行けないかもしれないから行っとくものなの。
そうしたものなんでしょうか・・・
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