番外編：中外のうなぎ(滋賀県甲賀市水口町)

　父親の入院つながりでもうイッパツ番外編をやってしまいます。


　私の故郷滋賀県甲賀市水口町にいらっしゃる機会がおありなら(どなたもそんな機会ないでしょうが）、中外のうなぎをぜひ召し上がってください。ご飯の上にのってるうなぎを全部食べてしまっても安心、安心。ご飯の下からもう一回うなぎが出てきます。


　この店、中外と書いて「なかそと」と読みます。中外といいますと製薬メーカーを思い出します。あっちは「なかそと薬品」やないですね。「ちゅうがい」ですね。


　中外さんは、私の子供の頃にはすでに商売をなさってました。お惣菜も配達してくれる魚屋さんといった位置づけでした。息子さんが京都へ出て修業なさってから店を継がれまして、それがおいしいうなぎの店としての出発点です。


　焼き方がめちゃ上手なんです。ぱりっとして香ばしい。私の生まれ故郷水口町の並み居る競合を押しのけてなんていう程度のほめ方では中外さん怒るでしょう。並み居る競合なんてどこにもないような田舎町ですからね。東日本主体に私は転勤を繰り返し、いろんなうなぎを食べてきました。その比較におきましても中外はおいしいです。


　まあ、この笑顔。見てやってください。父親は病室ですから減塩食。味がなくて食べられへんと言うてますが、身内は中外のうなぎでほくほく。おばあちゃんだけでも元気でいてくださいちゅうとこですかねえ。