ランチハウスリリーの新メニューがおいしかったのでご報告を。ここのご夫妻の創意工夫がよく伝わってきます。
ひとつは、これです。カレー風味のスパイシーテリーヌ。りんごのクーリー添え。クーリーというのは「料理の付加食材として、食材をペースト状にしたモノをクーリー(coulis)と呼ぶ。ピュレと同義語と思われる」だそうです(出典:http://majin.myhome.cx/pot-au-feu/dataroom/cooking_method/puree/puree.html)
リリーではりんごにしょうがを混ぜたクーリーにしてあります。
もうひとつはこれ。サラダうどんゴマ味。ゴマドレッシングの隠し味はシイタケ。シイタケを使うことによって、なにか知ってる旨みだけどなんだかちょっとわからないといったおいしさが生まれる。そこを狙ったそうです。
ここのご夫妻はほんとうに研究熱心ですが、味の追求を実にうまいこと楽しんでもいるようです。日曜日には京都の人気フレンチ食堂などへランチに出かけます。「ああ、おいしかったあ~」と幸せな表情で帰ってくるいっぽうで味をしっかり舌と頭に焼き付けてきます。
金曜日に大きなフナを釣ったそうで、いま三日をかけて甘露煮にトライしているそうです。やってみないことには気が収まらないといった情熱。なにごとも自店の味の肥やしにしてしまいます。
桂春団治は芸のためなら女房も泣かすですが、リリーのだんなは味のためなら女房も笑う。その成果が新メニューです。
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