わきもと 今年の新蕎麦

　秒速の魔術師、わきもとの大将。
　新蕎麦をさっとつかんで、さっと釜に入れて、さっと上げて、あっという間に水にさらしてます。
　この日の新蕎麦は北海道幌加内産でした。色はそれほどきれいではないけど甘さがいいでしょと大将が言います。




　塩だけで。わさびだけで。新蕎麦の味をちょっとでもよく味わいたいがために、つけ汁は最後の最後にしときます。





　先日、妻お龍をわきもとに連れてきました。


　お龍は広島県比和産の新蕎麦を食べました。まず塩だけで食べてみて、「え!?」と驚きました。蕎麦自体がこんなにおいしいことを初めて知ったというのです。お龍は塩だけで食べきりました。
　関東育ちのお龍は、かえしのしっかりした濃いつけ汁が好きで、わきもとの薄いつけ汁ではもの足りなかったようです。それが塩だけで食べきったひとつの理由ではあるのですが、それにもまして、塩だけで食べる蕎麦の味がお龍を魅了した様子でした。


　秒速の魔術師の打ち方、茹で方が上手でなければ、なかなかこうはいきません。