2011-12-23

共栄学園のアイガモ 肉にして食べました

M4H018030000006

 このカモたちを食べました。覚えておいででしょうか。共栄学園の田んぼでアイガモ農法に力を尽くしてくれたカモたちです。
 手を合わせてやって食べてください。アイガモ農法を学校に根付かせた格畑先生はそうおっしゃいました。




DSC02213
 共栄学園のOBが綾部市上林で鶏肉店を経営しています。そちらに移されたカモたちはカチンコチンの冷凍で学校に戻ってきました。カモが戻ってきた日、学校は冬休みに入ろうとしていました。



DSC02216e
 カモ調理に腕をふるいますのは、なんとあの加藤真シェフ。ランチハウスリリーのマコちゃんです。

DSC02223e
 シェフの奥さんキョンキョンが、ガラで出汁をとり始めます。香りの強いネギとショウガも入れます。この出汁でカモのおこわをこしらえる算段です。

DSC02222e
 奥さんが出汁をとる間に、マコちゃんが肉を切り分けていきます。おこわに使う部位とソテーにする部位を選別します。

DSC02224e
 出汁の鍋にはシイタケも加えられて勢いよく煮立ち始めました。残念ながら私はここで仕事に戻らなくてはなりませんでした。私が去った後の加藤真シェフ夫妻の様子は空白です。


 午後7時。再びリリーを訪れますと、大きな箱いっぱいにカモのおこわが完成していました。大粒の枝豆が入っています。タケノコが入っています。ニンジンの千切りが入っています。細かく刻んだカモ肉が入っています。そして、皮も細かく刻んで入っています。この皮が旨味アップによく貢献するそうです。



 リリーのお客さんが87cmの真鯛を釣ってきました。その身を使ってカルパッチョ。イチジクも盛られています。ピンクの真鯛の塩味はピンクソルトがいちばんということで、ヒマラヤ岩塩(写真左)を使ったそうです。


 ノンアルコールのビールも飲むか?お父さんの入院やら、娘さんのだんなさんのことやら、あれこれ大変やと思うけど、まあ、おいしいもん食べて元気出しな。メリークリスマス!


 マコちゃんがそう言ってくれました。
 ピンクソルトの塩味か、ありがた涙の塩味か。感動の塩味でカルパッチョをたいらげました。87cmの真鯛なんて食べたことがありません。マコちゃんの釣り人ネットワークにあやかれてこその食体験です。

DSC02244e
 87cmの真鯛を食べているうちにキッチンではこんなことが始まっていました。カモ肉をフライパンで焼いています。紫大根も並べて焼いています。
DSC02246e
 出来上がったのは、カモロースのソテーです。ソースは、山椒、蕪の葉、自然薯のミックス。左側に見えるのは肝のパイ包み。ソテーが紫大根の上にのっかっています。
 肉をひと切れ口に入れるなり「うまい!」としか言葉が出ませんでした。生きてるカモを見ているときはもちろんのこと、冷凍になった肉を見たときでさえも、このおいしさはまったく想像しませんでした。正直、カモに成仏してもらうためにちゃんと食べるのだくらいの気持ちしかありませんでした。
 ところが、です。ほんまにおまえは共栄学園のカモか?とあらためて問いたくなるほどのおいしさ。今年アイガモ農法に貢献したのは32羽でした。マコちゃん和尚に導かれたこいつがいちばん幸せな成仏ではないでしょうか。
 切り口と肉の絶妙な焼け具合をしっかり写真にしといてくれとマコちゃん。フライパンひとつ。ランチハウスリリーの技です。
DSC02247e



DSC02249e
 そして、カモのおこわ。和のジャンルは奥さんキョンキョンの受け持ちです。おこわのおいしさは言うまでもありません。お汁もめちゃおいしい。加藤家のお雑煮はここにお餅を入れるだけだそうです。マコちゃん一家のお正月に参加したくなります。そして、キョンキョンの実家である福知山市三岳で採れた大根が沢庵になっています。この沢庵も後引きです。

 マコちゃん、キョンキョン、ごちそうさまでした!
 共栄学園の格畑先生、先生の愛してやまないカモをおいしくいただきました。
 ピーピーとしか鳴いていなかったあのアイガモを食べたのかと思いますと、感慨もひとしおです。
 

0 件のコメント:

コメントを投稿