2011-12-28

野間(弥栄町) 雪に誘われて

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 野間の田渕さんです。


 雪が積もりました。薪ストーブが恋しくなりました。野間が恋しくなりました。田渕さん、どうしてるかな・・・?
 弥栄病院からわずか15分のこの山村にやってきました。

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 まずは、野間亭で温かい蕎麦を。


 田渕さんの奥さんは、年越し蕎麦の準備で忙しくしていました。大晦日に必要なワサビ300本のうち100本をやっと洗い終えたところでした。


 そんなに食べにくるの!?
 いいや、配達、配達。


 毎年、大晦日は年越し蕎麦の配達です。30日の夜から蕎麦を打ち始めてほぼ徹夜。出来上がった蕎麦を次男が配達して回ります。田淵さん夫妻も、午後3時半には店を閉めて、軽トラックにエンジンをかけて、愛犬ハチを二人の間に座らせて、あちこちの家庭に年越し蕎麦を届けつつ自宅へ戻ります。
 自宅へ戻れば、長男夫妻が初孫を連れて帰省しているはずです。


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 薪を新たに1本か2本くべる。それだけで空気がさっと温まります。薪ストーブの力はたいしたもんです。



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 田渕さんは、須川の作業場で蕎麦の粉をひいていました。やはり年越し蕎麦の準備です。


 10kg引くのに半日くらいかかるそうです。もっと効率のいい機械もありますが、田渕さんはのんびり派です。粉引きの速度を稼げる機械ですと、そば粉の温度が上がりすぎるそうです。高温になったそば粉は香りを失うばかりではなくて、黒く変色するのだといいます。


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 安納芋と、柿と、唐辛子が天井に吊るしてありました。


 薩摩芋を丸のまま干しているのはあまり見かけませんが、安納芋に限っては干してから食べるほうが味がいいそうです。
 柿は、この後、藁の中に寝かせます。藁の菌が干し柿の表面で繁殖し、そして白く粉をふいたような干し柿に変わります。粉をふいた干し柿をひとつ食べさせてもらいました。


 雪、薪ストーブ、甘い干し柿。
 私はこんな幸せ者でいいのでしょうか。

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