2011-12-11

番外編:妙心寺 退蔵院 これで見納め今年の紅葉

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 妙心寺の退蔵院。
 12月のはじめに来てみてくださいという松山大耕副住職の言葉に従ってやってきました。
 この日、妙心寺では、法堂に住職たちが集まり、お経に合わせて堂内をぐるぐると回り続けていました。天井に見えるのが雲龍図(狩野探幽作)です。


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 大耕副住職もいるのではないかな?ずっと眺めていたら、いました、いました。神妙な面持ちです(当たり前か)。ひとりだけ帽子をとっていましたが、何か宗教的な意味があったのでしょうか。


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 この行事、私が実にラッキーだったのですが、妙心寺開山僧の命日を明日(12月12日)に控え、お逮夜の法要がとり行われていたのです。正式には「開山忌宿忌」というようですね。


 集まった住職たちは、1年に1度、開山忌のときにしか身に着けないという法衣をまとっていました。そして、みんなこんな靴。このご住職は右足のかかとを踏みつぶしてますね。赤いし、普段はルームシューズがわりというわけではないですよね。


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 七条七本松の志津屋でカツサンドを買っていきました。450円と格安です。オーストアリアのOGビーフだからでしょうかねえ。もうちょっとソース多いほうがええなあとか思いながら、初冬の妙心寺でランチタイムです。





 紅葉の観光客もぐっと減る時期ですが、人がいなくなる時期を待って写真目当ての客が集中します。お茶室からがいちばんの眺めです。お茶室の外にも人が多いので、なかなか心静かにというわけにはいきません。


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 茶室の外のカメラマンたちが消えたすきを逃さず、ガラス戸を開けて撮影。初冬の午後、陽射しがもみじを照らします。普段、私が見る紅葉は、丹波・丹後の山の紅葉。見るために計算づくで植えられた紅葉が新鮮です。


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 枯山水の庭にこんな実がありました。どことなく冬を言い表しているようで心がとまりました。


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 紅葉もそう、桜もそうですが、べつにどこもここもがすばらしいわけではありません。ほんの一瞬、ほんの一片の眺めがえらく心に留まる。たった一本の木が千、万の観光客を楽しませる。日本庭園は奥深いもんですね。


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 妻お龍へのお土産にこれを拾ってきましたんですけど、渡したほうがええのやろか?

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