2013-04-23

沓掛から大山崎が開通 にそと(京都縦貫道・京都第二外環状道路)は眺めのいい道

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 京都丹波道路沓掛ICから名神高速道路大山崎JCTの区間9.8kmが開通しました。
 なにはともあれ走らにゃならぬ。大山崎JCT~篠IC間を往復しました。
 


大山崎から沓掛


出られないインター、入れないインター

 今回開通したのは、京都縦貫自動車道が京都第二外環状道路を兼ねる区間です。第二外環ですから、略して「にそと」と言うそうです。既存の外環として山科~長岡京までの道路があります。しかし、そちらを「いちそと」と呼ぶことはありません。

 近年完成した高速道路によく見られることですが、インターチェンジがあるからといって必ず出られる、あるいは必ず入れるわけではありません。いわゆるハーフインターチェンジというやつで、上り線は出口専用、下り線が入り口専用といったように、すんなりいかないややこしさがあります。

 「にそと」を実際に走ってみて、ここもそのタイプかと少しがっかりしました。
 大山崎方面から来て、沓掛で下りるつもりでいました。ところが、出口がいつまでたっても出てきません。「あれ?」と思っているうちに見慣れた景色が出てきました。いつの間にやら篠IC近くまで来てしまったではありませんか。
 沓掛ICがあるにはある。けれども、大山崎方面から来たときには出口がないのです。

 「にそと」の大原野と沓掛がどういうハーフインターチェンジなのか要約しときます。

●大原野インター:大山崎方面への入口、大山崎方面からの出口のみ通行可能(丹波方面へ向かうための入り口はない。丹波方面から来たとき出口はない)

●沓掛インター丹波方面への入口、丹波方面からの出口のみ通行可能(大山崎方面へ向かうための入り口はない。大山崎方面から来たときに出口はない)

 一見したところ不便に思えますが、丹波・丹後方面の方を想定したとき、大原野インターを出入りするケースがどれだけあるか、です。たぶん皆無に近いでしょう。
 沓掛インターで出入りできたら、たいていの場合は困らないはずです。でも、沓掛インターで充分でしたら、これまでとなんら変わるところがない。「にそと」がなくてもよかったことになりますよね。




眺めのいい道

 京都市内を走る高速道路のなかではもっとも景色が美しいと言ってかまわないと思いました。

 京都盆地の西に広がる山の地形を縫いながらの道路ですので、区間が短い割にトンネルはよく出てきます。トンネル区間は景色が見えなくて残念ですが、京都市内を見下ろせる標高を走っていきますので、山が開けたときには京都市内の向こうまで眺望がききます。

 大山崎のほうから来て沓掛の前あたり、ぶわっと市内の展望が開けました。京都丹波道路の、篠ICから沓掛にかけての下り坂で、市内を見下ろす場所がありますよね。あれのもっと広範囲なやつです。東から北へと、山までを見渡す景色の真ん中に白い京都タワーがちょこんと立っている。このときは気分よかったですねえ。

 京都市内が見晴らせない場所でも、大原野の農村的風景が見えたり、山裾を通過したりと、なかなか情緒ある景色だと嬉しくなりました。

 下の写真は、大原野の畑越しに望む「にそと」です。こういう区間から市内を見晴らしたり、農村的風景を駆け抜けたり。眺めがいいことを想像していただけるかと思います。

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さて、お役立ち度は?

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 大山崎JCTが近づくとこのような看板が出てきます。
 さて、丹波・丹後の方々がこの看板に出てくる地名を見てどう思われるんでしょうか。便利になったなあの実感が出てくるのでしょうか。
 丹波・丹後から琵琶湖観光に来てくれる人が増えたらいいなと願っています。近江人も丹波・丹後へどんどん行って欲しい。

 この看板を撮影するのに、私は速度を20kmか30kmに落としています。それでもどの車の邪魔にもなりませんでした。すなわち、開通2日目の時点では通っている車がほとんどなかったということです。あの人もこの人も開通の日を待っていたわけではない。

 どれだけの人が恩恵をこうむるのかなあと、首をかしげながら走っていました。
 大山崎から丹波に向かう車はきわめて少なかった。
 丹波から来る車は多いけれど、沓掛で下りていく車のほうが目立つ。沓掛でこと足りる車のほうが多いのなら、「にそと」の存在価値が「?」です。
 なんだか、滋賀県から丹波・丹後に向かう私のためにだけ作ってくれた道じゃないのか。それくらいに空いていました。申し訳ないくらいです。

 この道が本当に生きてくるのは京都縦貫道が沓掛から綾部まで全面開通して以後のことじゃないかと思いました。いや、丹波・丹後の目で見たら、「にそと」より先に京都縦貫自動車道を早く全線つなげてしまえだと思います。





沓掛、国道9号線との合流がとても危険

 言い忘れてはならないと思ったのが、沓掛ICを出て国道9号線と合流する箇所の危険性です。みなさんの安全を祈って赤字にしときます。
 沓掛ICを下りてきたら亀岡方面からやってきた車といきなり合流します。しかも、9号線の車は自分の右後方から走ってきます。ある程度の距離をかけて合流するのではなくて、いきなり右側車線がくっついてきます。そこまではインターの取り付け道路を単独路線で走っていただけに、ほんの2秒か3秒で感覚を切り替えることができませんでした。


 一般道への出口構造を道路公団は無理しすぎです。警察が指摘すべきじゃないでしょうか。

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