2013-04-12

伊勢丹地下の久田チーズ(京都市) 全部買いたい

IMG_0731

 京都駅JR伊勢丹地下2階のチーズ売り場が新しくなりました。
 2月21日から、久田チーズ(東京都立川市)が出店したからです。正式名称はFromagerie HISADA Paris 京都店です。それ以前の伊勢丹地下チーズ売り場にはたしかChescoが入っていたと思います。

 うわ、すごいな。東京の大丸でもこんなになかった気がするなあ。
 ちょっとゴマすり気味のほめ言葉を店長に投げかけたりしました(安くなりませんでしたけど)。
 でも、お世辞を抜きにしても、「うわっ」と思わせるだけの品揃えでした。ディスプレイ場所が小さいことも手伝ってか、山積みと言ってしまってもいいくらいの印象です。


 「このピカンテ欲しいけど、大きいカットばっかりやなあ・・・」

 すると店長が、「お切りしますよ」と言ってくれました。必要とする量をその場で切ってもらえるのはありがたいかぎりです。

 回転寿司ですと、ハマチが流れているのを知っていながらハマチを注文しても、新しくやってくれますよね。
 それと似たようなことで、商品として並んでいるチーズを必要分だけ買いたいというわがままが通ります。すでに切って並べてあるゴルゴンゾーラピカンテのカットはとても大きくて2500円くらいでした。自分が必要な分だけ新たに切ってもらったのは625円でした。

 「安くてありがたいわ」と店長に告げました。ほんまありがたい。
 うちの冷蔵庫には使いかけのチーズがあれやこれやと入っています。真空パックの商品ですと、1パック全部は要らなくても1パックを買わなくてはならならず、使わなかった分が余るからです。チーズが高いというよりも、そんな買い方しかできないことが高い。その点で、丸のかたまりを自店で切り分ける久田チーズは重宝です。

 「タレッジオはないやろか?」

 商品としては見えるところに並んでいませんでした。けれども、品揃え全体を見渡せば、タレッジオを持っていないことのほうがおかしい。表に出していないだけだと考えました。

 かくしてタレッジオはありました。店長の背後の棚に、まだ包装を開けていないかたまりのままで積んでありました。それを切ってくれました。

 「ちょっと触ってみてなるべく柔らかくなってるのをお出ししなさい」と、私の隣に立っている男性が店長に指示を出しています。それが本社から現場視察にやってきた営業本部長でした。

 営業本部長直々に女性客にチーズのあれこれを説明していました。その女性客は、袋にどっさりのチーズを購入していました。
 「わあ、いっぱい買いましたねえ」と私が声をかけたら、「初心者だから何を買えばいいのか分からなくて」ということでした。
 なんの、なんの、チーズ売り場へ来てものを言うのは、知識よりも金のほうです。

 「ここだけ来とけばいいから助かりますわ」

 営業本部長にそのように感謝しました。これまでですと、あのチーズだけのために三条の明治屋まで出向く、このチーズだけのためにインターネット通販で買うといった不便がありました。これからは伊勢丹の地下さえ来ればたいていのチーズは間に合いそうです。

 こういう売り場がつぶれずにずっと続いてくれたらいいなと思います。私の買い物なんてめちゃくちゃ微力ですけど、通販や他の店をやめてこれからはずっとここにしたいと思っているところです。

 デパート側にも工夫が必要だと思います。東京駅八重洲の大丸ですと、チーズ売り場のすぐそばがワイン売り場になっています。両方がいっぺんに買えて便利とかいうよりも、お互がおいしそうなイメージを引き立て合う効果があると思いました。カッコつけてみても相手が京都人ではバカにされるだけかもしれませんが、でも、いまのままでは行く先が不安定な気がしました。


DSC04196 
 
 私が買ってきたのは、パルミジャーノ・レッジャーノ、タレッジオ、ゴルゴンゾラ・ピカンテ、モッツアレラ・ブッファラの4種類です。この4種類をのせるだけでおいしいピザができます。
 これが、私がチーズの4輪駆動と言っているクアトロ・フロマージュです。フレッシュタイプ、黴入りタイプ、ハードタイプ、ウォッシュタイプ。それぞれ趣の異なる4種類を使うのが一般的だとされています。

 今年から薪ストーブ暮らしを始めた友達夫婦が、ファイナル燃焼を何かの趣向で飾りたいと言い出しました。それならば、妥協なし、手抜きなし、めちゃ丁寧にピザを焼こうということになったのです。

 というのも、この前ピザを焼いたときに、そこの奥さんが生地作りをしくじりました。ホームベーカリーから出てきた生地は、ボロボロと崩れました。

 幸いにも、陶芸の道40年という女性陶芸家がその場にいましたから、彼女がボロボロの生地をこね直してくれました。いやあ、さすが陶芸40年のキャリアです。あっという間に生地がまとまり始めるではありませんか。

 ただし、土のこね方というのは空気を抜く技術なんですね。空気を含ませなくてはならないピザとは逆になってしまいます。というのは冗談だとしても、焼き上がったピザは湿ったおせんべいを食べてるみたいな感触でした。

 あのピザで今シーズンを終えるのではあまりにも情けない。そんなことを言うのなら今度は私が生地を手でこねろとのことで、初めてトライします。ついでにピザ回しの初歩も練習しようかなと思って、Youtubeで勉強しているところです。

0 件のコメント:

コメントを投稿