宮津市の雪舟観展望所、ミツバツツジが正真正銘の見頃まで約85%の進捗といったところです。咲き揃いますと、対岸のミップルからですら、「わっ、何やあれは!?」というくらいでして、雪舟観展望所全体が紫のかたまりになります。とはいえ、現状でもすでに見ごたえがあります。
京丹後市の縄屋へ行ったこの日、他の場所も楽しんできました。
滋賀県から丹後までなら、名神高速→中国道→舞鶴若狭道→綾部宮津道と高速道路でシームレスに与謝・天橋立ICまで走るのが便利。そのかわりそれではあの偉大なる道の駅、「和(なごみ)」に寄ることができません。
由良川にかかる大きなアーチ型の青い橋、あれを渡らずして丹後へのルートはありえない。
4月21日からは名神大山崎ジャンクションと京丹波道路沓掛ICが結ばれます。ありがとう、道路公団!
道の駅「和」では、産直の野菜売り場に並ぶ野菜が季節に合わせて変わっていきます。予想通り、この日の主役は山菜とタケノコでした。寄った時間帯が午前9時過ぎということで、いわゆる朝採りがまだ届けられていませんでした。「これは昨日のタケノコや」と、目利きのオジサン客がわざわざ教えてくれました。
さて、道の駅で大好きなぼたもちも買ったことだし、丹後に向けて走ります。八重桜の和知は小さな桃源郷でした。
雪舟観展望所(宮津市)
一緒に行った友人夫婦の亭主のほうですが、ヤマツツジが大好きです。亭主が大好きな花で満たされた雪舟観展望所への海沿いの道を、共に還暦を過ぎた夫婦が手をつなぎながら歩く。女子高生が見たら「再婚ちゃうの」と言いそうです。
天橋立を横真一文字に見るのは初めてだと、友達夫婦は言っていました。雪舟観展望所頂上からは天橋立が横一文字に眺められます。
頂上までの中間地点にある神社から海に向かって立つ二人。どこか大正浪漫の香りがする後ろ姿は、本人たちの持ち味か、丹後の持ち味か。はたまたすべてが時代遅れか。
レセプションガーデン(京丹後市久美浜)
雨が降っていましたので丹後半島の先端経が岬回りのドライブコースをあきらめました。やってきましたのは、久美浜の兜山(甲山とも書きます)中腹のカフェ「レセプション・ガーデン」です。
くすむ光のなかでさえも色調、彩度、輝度とりどりの新緑。季節は日ごとに変わっていきますよと、メッセージ発信しています。私たちが生えれば生えるほどあなたの毛は抜けていきますよ。ほっとけ。
(左)レセプションガーデンの外観。5月になれば新緑で囲まれ、さらに絵になる。(右)同じ敷地内に建つBshop久美浜店。こんな場所で?と言いたくなるほどオシャレな服や雑貨が置いてある。「この場所で20年も前から続いているらしいよ。儲からなくてもいい人がやってるのかしらねえ」と私の妻お龍。まさか、そんなこともないやろけど。
店のオススメは下のレモンケーキ。イチゴのスイーツも食べてみて、我々のオススメもやはりレモンケーキという結果。
友人夫妻の女房のほうがえらくレセプションガーデンを気に入ってくれました。晴れた午後、5月の連休にでも来ていればさらに美しかったはず。彼女の気に入り方はあんな程度では済まなかったでしょう。
わきもと(福知山市)
いずれ蕎麦打ちをしてみたいと願っている友人。それなら脱サラで蕎麦屋まで開業してしまったおやじさんがいる店へ連れて行くわと、福知山のわきもとへ立ち寄りました。
寒い夜でした。私以外の3人は温かい蕎麦にしました。蒜山産の粉で打った十割蕎麦がひとつだけ残っていると聞いて、私は迷うことなくそれを選びました。大将が言うように、温かい蕎麦はかけ汁の香りが勝ちすぎます。蕎麦自体の香りを存分に感じられなくなります。
蕎麦打ちを目指すくらいなら温かい蕎麦を食べたらあかんと、大将が友人に言っていました。
蕎麦の香り云々は別にして、みんな天ぷら蕎麦をとても気に入ってくれました。広域営業になってあちこちで蕎麦を食べる機会が増えましたし、東京で会議があれば神田あたりでも食べますが、私にはわきもとがやっぱりいちばんおいしい。なによりも仕事が丁寧です。
レジが終わって、大将の蕎麦談義を神妙な面持ちで聞く友人夫婦。
我々の友達にタコという男がいますが、いまこうして写真で大将の語る姿を見ていますと、タコと雰囲気が似てるなあと思います。
蕎麦打ちを始めようとしたら、そこそこの出費は覚悟しなくてはならないようです。代わりになるものがなくて、しかも品質を問われる道具が、包丁、のばし棒だそうです。大将はプロだからいい道具を揃えているのは当たり前ですが、たとえ初心者でも包丁とのばし棒をケチらないほうがいいそうです。
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