2013-04-25

楞巌寺のミツバツツジ(綾部市) 花のトンネルを歩く

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 綾部は花の里。
 関西花の寺第2番楞巌寺(りょうごんじ)のミツバツツジを見て来ました。


 下の写真は、4月25日、道路越しの眺めです。
 ちょっと貧相で、実はがっくりしました。午後遅い逆光で花の色が濃く見えないことも理由のひとつですが、ボリューム感に欠けます。
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 圧巻の写真を「丸ごと北近畿(http://kitakinki.gr.jp/modules/spot/index.php?sid=224)」というサイトから転載しました。本当にここまで咲き揃うのかどうか・・・

 
 
 しかし、池越しに眺めるだけではなくて、群生の山に足を踏み入れますと、散策路に覆いかぶさるように花が咲き乱れています。「いや、すごいな」の言葉が自然と出てきます。散策路と言いましたが、それは私に仏を敬う心が少ないからでして、本来の姿はミニお遍路の道です。

 花のトンネルを歩みますと、路傍にお地蔵様が鎮座しています。それぞれ四国巡礼○○番と書いてありまして、四国八十八箇所巡りのミニチュア・バージョンになっています。
 信心深い方が道端のお地蔵様ごとに手を合わせて歩くのであれば、頭を下げなければ歩けないほどに咲き揃った花のトンネルは格別で、桃源郷にも近い味わいでしょう。至福の時間じゃないのでしょうか。

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 あの花はミニお遍路を飾る花、歩く人のためだと考えれば、遠目の美しさは二の次だという気がしてきました(美しいに越したことはないけど)。

 私みたいに物見遊山気分の男だから、花の本当の存在意義をよくわからずに池越しの景色が貧相だなどと口走ってしまいます。これなら野田川の雲岩寺や久美浜の如意寺や宮津の雪舟観へ行ってミツバツツジを見るほうがいいなどと思ってしまいます。そんなことではいけません。

 ミニお遍路の道は3段になっています。まず池に近い下段を歩き、次に中段、それから上段。
 中段から上段へと、斜面のきつい場所でグッと脚に力を入れたときのことです。

 アレ?いってしもたかな・・・?

 今日は、おなかがゆるかった。チビったかも。
 しばし立ち止まって感触を確認しました。
 
 セーフ!

 さっき我慢できなくて、福知山のホテルサンルートへ駆け込みました。
 「ごめん、ちょっとトイレ貸して、出そうやねん」と声をかけたら、フロントの男性が「かしこまりました」。さすが、ホテルマン、こんなことでもかしこまってくれるのか。教育が行き届いてます。そこまでかしこまっていただいたのですから、心ゆくまで出してきました。

 ミツバツツジのトンネルはハナアブのトンネルでもありました。丹波篠山の黒豆3Lサイズよりまだ大きいやつがいっぱいです。すごい羽音を立てて、花から花へと短距離飛行を繰り返しています。足まめというのか羽まめというのか、せっせと花を訪れます。営業マンの鏡です。

 私も子供の頃はツツジの蜜をよく吸いました。プチンと花をもいでお尻のほうをチュッチュッとやるとほのかに甘かった。

 今日は、おかあちゃんに金もらえへんたし、これ吸うといたらええわ。

 そんな子もいました。思えば、日本もまだ貧しかった。

 楞巌寺のミツバツツジは、ゴールデンウイーク後半では遅かった記憶があります。毎年、たしか4月中に盛期を過ぎてしまうように思います。
 午前中、池越しの風景が順光です。そのほうが花の色が鮮やかです。
 カエデの新緑との取り合わせもなかなかいいもんです。

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