2010-11-15

アンジェロ・パラッツオ 舞鶴 西舞鶴 イタリアン お買い得感満点の食べ放題


 背後のテーブルから、ユンボや重機の話題が聞こえてくる。
 ここはイタリアン・レストランの「アンジェロ・パラッツオ」。入るときに"ANGELO PALAZZO"と看板に書いてあった。

 イタリアンのランチといえば、女性で混みあう店ばかりを見てきた。この店もしゃれた玄関だっただけに、女性客ばかりを想像して入った。イタリアンを食べながら男どうしがユンボや重機の話に花を咲かせる会話風景は初めてだ。

 





 ホテルアルスタイン(東舞鶴駅前)で長く働いていた薄木さんがこの店に移った。薄木さんを追いかけてそのうち行くからねと約束していた。
 この店では、上の写真にある値段でランチもディナーも食べ放題。平日ランチだと1380円。他のパスタ店ではこの値段で食べ放題はない。
 パスタはおかわり自由。副菜やデザートはバイキング方式。パスタを好きなだけおかわりできることにまず驚いた。
 パスタのメニューは左斜め上の写真だ。腹がふくれるまでひとりで何皿注文してもかまわない。コインのつかみ取りで手の大きい奴が得するのに似ている。この店の食べ放題方式ならば、工事現場で働くような肉体派男性客がガッツリ食べるのにも向いている。子供を連れた家族客のパパも、見たところ肉体派だった。こうなってくると、王将や天下一品もこの店のライバルだ。
 しかし、食べ放題だからといって食べ残しだけはしてくれるなと店は切に願っている。食べ残しは罰金だという脅し文句までメニューに書いてある。尋常ではない。裏を返せば、恥も外聞もない客がけっこういるということなのか・・・

 バイキングの取り皿がなかなかユニークだ。左の写真でわかるように、ひと口でいえば絵の具のパレット。様々な惣菜を1枚の皿に盛り付けても、互いの味が交じり合わない。加えて、ひとつの惣菜をむやみに取りすぎることがないように、升目になった区切りが小さい。

 バイキングの惣菜はほんとに豊富だ。和食とイタリアンをブレンドさせたような料理もあれこれ用意されているいっぽうで、ちゃんとピザもある。
 デザートもバイキング形式だ。飲み物はドリンクバーになっている。 

写真:上はバイキング惣菜の一部(まだまだいろいろある)
  下はデザートのバイキングを皿に盛ったところ







店の外から内を見る。オープンキッチン。




龍馬の妻も来店していた(クリックして拡大)




西舞鶴100万ボルトのすぐ近く。エルパティオという飲食広場に店がある




















 接客係の女性は、てきぱきとしているが、残念ながら口調がきつめだ。 こちらが何もいけないことをしていないのに、なにやら有無をいわせない言葉遣いだ。食べ残しは罰金だのことわりがき同様客の行儀のわるさを前提にせざるをえない事情があるのだろうと、同情的に解釈した。

 アンジェロ・パラッッオの食べ放題方式はお買い得感たっぷりだ。そのかわり、腹いっぱい食べられればそれで充分という客が多数派を占めやすい。たとえば、この店を食べログやYahoo!グルメなど一般的なサイトで調べても、客からの自主的な口コミや写真投稿がきわめて少ない。Ciao(チャオ)という地元専用サイトがこの店を宣伝していて、それではじめて詳細な中味を知ったくらいだ。
 店が生き残りをかけた食べ放題システムなのかもしれない。


こじゃれた壁のイラストから「ほんとは食べ放題なんてやりたくなかった」という店の声が聞こえてきそうだ

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