2010-11-21

もりした 福知山 ニコニコプラザ4階 フグコース6000円

鉄皮。コリコリ。


鉄刺。これ1人前。堪能。

 伊根産のフグ。いうまでもないが、天然フグ。鉄刺、鉄皮、唐揚げ、鍋、雑炊で、6000円のコース。
  ためしに「伊根 フグ」で検索してみる。食べられる場所がほとんどヒットしない。わずかに一休や油屋がヒットするくらいだ。しかし、この2軒は伊根温泉の高級旅館。手が届かない。

もりしたの福助さん

唐揚げ
鉄ちり
もりしたはこんな感じ。4階フロアーをついたてで仕切っただけ。
  それがニコニコプラザの4階で食べられる。そこに「もりした」があるから食べられる。これ、ニコニコプラザを何も知らない人には、私の言わんとするところが伝わらないだろうと思う。フグにかぎらず、もりしたの魚の価値とニコニコプラザ4階という場所が不釣り合いなのだ。


 で、フグのコースに戻ろう。
 鉄刺がおいしかった。めちゃおいしい。
 皿の模様が透ける薄さに切ってありながらなおも肉厚。フグの味がしっかりわかる。
  唐揚げもおいしい。
 それに比べると、鍋、いわゆる鉄ちりがもの足りなかった。できれば鉄刺と唐揚げだけ食べたいところだが、フグはコース料理として2日前までに予約だから、鍋もセットになってしまう。

ヤガラ塩焼き
バイ貝の刺身


 バイ貝とヤガラも食べた。
 バイ貝はコリコリ。とても新鮮だ。内臓の黒い部分ですらまったく臭みがない。「この黒いところは捨てるから普通は出てこないんじゃなかったか。出てくるというのは新鮮な証拠だ」と連れが解説していた。

ヤガラ
 不勉強な私は、ヤガラとはダツのことだと思い込んでいた。念のために大将に尋ねたら、ダツとヤガラはまったく別の魚種だという。塩焼きは白身の上品な味。スリムなボディーからは予測できないくらいの骨太魚だ。骨が発達している分、全身がクネクネとよく動くはずで、だから身も引き締まっているのだろう。魚のEXILEみたいなもんか。

 サザエのつぼ焼きも注文した。宮津今中商店のサザエみたいな風味や繊細さはないが、逆にがっちりとした味わいがこの季節らしくておいしかった。


 もりしたのマッコリは飲みやすい。亜里蘭という商品名のマッコリだ。300mlボトルで出てくる。
 赤ワインを注文したらPIAT D'OR(ピア・ドール)が出てきた。バブル世代の一人がえらく懐かしがって、「あの頃はいまほどいろんなワインがなくて、これの白をよく飲んだ」と話していた。

0 件のコメント:

コメントを投稿