わきもとの新蕎麦。いつもより緑がかった色合い。 |
ここはわきもと。11月2日から新蕎麦が始まっている。
「まずは色を見てください」
緑色・・・いや、色ではなさそう。緑に透けるようにも見える。
写真に写るのか、空気のような緑。
新蕎麦の粉と普通の粉を見せてもらった。粉も緑がかっている。秋に収穫された蕎麦が種のままで年を越すと黒っぽく変わるのだという。
「はじめは何もつけないで食べてみてください」
口の中で甘い。喉で蕎麦の香り。
「大将、この新蕎麦は12月まででしたかねえ?」
「蒜山産は12月までですね。その後、茨城産があります。そちらは1月までです」
茨城県の蕎麦か・・・ 奥久慈の竜神大吊り橋を思い出した。その近くにあったヤマメの川を思い出した。
「あれ?大将、新蕎麦はちょっと高いの?」
「はい、高いですよ」
「そしたら蕎麦屋さんは新蕎麦のときが儲かるわけや」
「はい、そうですよ」
今年は地産地消で夜久野産の蕎麦も入ってくるという。
「地元の蕎麦がどんな具合でしょうか・・・」
わきもとの大将は商売っ気がないように見えて、けっこう上手に客の心をつかむ。
この夜久野産の蕎麦も然り。次に来たくなるような話をちょこちょこっと混ぜるのだ。
大将のさりげない商売上手、ぜひとも自分の営業で真似させてもらわなくては。
久美浜独特の小さくて細いサツマイモ。それを揚げただけ。甘い。 |
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