その途上、聖太郎連れでもOKを第一条件に飲食店を探しつつ走っていたら、「ここやねん」の草津店に遭遇しました。
印象的だったのは、福知山や丹後と違って、商売上手なこと。かといって、ファミレスチェーンやファストフードにありがちなマニュアル的対応ではありません。
ご注文のほう、お決まりだったでしょうか?といった変な言葉遣いもなく、とても気分よく過ごせました。
すきんとして、しかもきちんとしたシステムでやってるなと思いました。
ま、一例が、聖太郎みたいな幼児連れの場合。
「あの、2歳くらいの子供も一緒なんですが・・・」
「あ、どうぞ、どうぞ」
「どうぞ、どうぞ」が口や気持ちだけではありません。聖太郎が多少ぐずっても、両親はあまり気兼ねしないでもいい。よその席との距離がきちんととってあるからです。さらには、幼児用の椅子も準備してありますから、両親の両手はフリー。
真に「どうぞ、どうぞ」なのです。
これが福知山や丹後なら、「幼児連れでもうちは気にしませんよ」というだけのことでしょう。
だいたいが個人経営の飲食店ですから、大将や女将さんが「どうぞ、どうぞ」と言ってくれたらそれでいいようなもんなんですが、居合わせたほかの客までが「どうぞ、どうぞ」の気持ちかどうか、やはり不安は残ります。「どうぞ、どうぞ」にふさわしい物理的裏づけが必要なんですね。
知らないおねえちゃんの絵本をのぞきこむ聖太郎。 ここは満員時の空き待ちベンチ。 満員でなければ子供たちが座っていても注意されない。 田舎ならではの融通も残している。 |
商売上手だなと思いましたもう一例が、一品ずつの量です。少ないという文句が出ないような見かけで、実は一品では満腹にならないように、うまいこと作ってあります。
このときも、大人4人で8品を食べました。1枚目のお好み焼きが誘い水になりまして、娘も、娘のだんなも、「もっと食べたい」と言います。もちろん、おいしくなければ注文も進みませんから、その点でもヌカリはありません。
「ここやねん」は大阪に2店舗、京都に2店舗、滋賀県に4店舗。合計10店舗でビジネスを展開しています。
経営は、株式会社日本医療。へえ。
ところが、こんなお堅い会社名ながらも、ピザリトルパーティーもやっています。
医療関連の会社が経営母体だけあって、「ここやねん」のトイレには歯ブラシサービスまでありました。
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