写真撮影禁止の掲示はないが、実はカメラはダメ。それを聞く前に撮影した2枚。
私の楽しみは、この美術館のレストランを受け持つ「アル・ミュゼオ 茜 (あかね)」でした。
アル・ミュゼオ 茜 (あかね)は、篠山市の「イタリアン・ダイニング 茜http://www.akane-italian.jp/index.html」の姉妹店です。
イタリアン・ダイニング 茜の人気は高く、なかなか予約がとれません(この冬は雪が多いために客足が遠のいていますが)。このあたりでは珍しいことです。写真右が外観です。内部をおしゃれに改造してあります。その雰囲気に加えて、自家栽培野菜を使ったおいしい料理。これが人気の理由だと思われます。
お龍と私が陶芸美術館に到着したのは午後2時を過ぎていました。アル・ミュゼオ 茜のランチタイムが終了して、カフェ・タイムと名づけられた時間帯に入っていました。ランチは無理でも料理は出すとのことで、前菜、パスタ、デザートの3種類を注文しました。
全体的に端正で上品な味です。野菜を活かす工夫が凝らされている結果、まさに草食系男子の感触です。陶芸美術館のレストランですから、イタリアンを求める客ばかりではありません。それを見越してわざとイタリアン色を薄めてあるのではないかと思いました。
野菜を使った前菜。ドリンクつきで1050円。野菜本来のおいしさを生かすために意図的に薄味。ただし、作りおきなのか、店が意図するほどに野菜のおいしさは伝わらなかった。
1050円。ツナ、ネギ、カブのパスタ。ネギの甘さと風味が利いて蕎麦やうどんのような味わいもある。きわめて和風のパスタ。おいしい。とてもおいしいが、イタリアンというより野菜料理だ。美術館にやって来るのは浮動票的な客層だから、イタリアン色を意図的に薄めてあるのだと思う。
1050円。高菜のトマトソースでドライトマト風味。このトマトソースがおいしかった。自家製のトマトで作ったのかと尋ねたら、市販のホールトマト缶詰だという答だった。これも端正な味で、やはり野菜料理としておいしい。
デザート。ドリンクつき1050円。野菜が活かされている。ガトーショコラの上面が大根のジュレと一体化していたり。りんごのシャーベットとプディングがとくにおいしかった。
陶芸美術館を去るときにはすでに雪が本格化していました。京都までの帰途、神戸の夜景をお龍に見てもらいたかったので、雪の心配はわざと忘れ去って六甲山に向かいました。
で、これが六甲山頂、ガーデンテラス。100万ドルの夜景展望のための場所です。気温が大きく氷点下を割り込むなか、吹雪の向こうになんとか夜景を見出そうとするお龍。もちろん、何も見えません。寒いだけ。「おとうさん、帰ろう」とお龍。
今夜の六甲山頂は「氷の祭典」というイベント期間。雪にもかかわらず数多くの若いカップルが来ていました。彼らは、二人でいれば南極でも幸せです。二人の心がいずれ南極と北極に分かれることもあるんですけどね。
もし晴れていたらこんな夜景が見えるんだぞということで、土産物店の棚にお龍を連れて行って、神戸ワインのラベルを見せときました。
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