2010-12-10

音ステージ 縮緬街道 その③ カラオケ 喫茶 軽食 与謝野郡与謝野町三河内


 自らの俗っぽさをいまさらのごとく自覚した。
 なぜなら、縮緬街道探索でいちばん興奮したのが、この「音ステージ」だったのだから。

 音ステージと書いてオンステージと読む。その名前から連想が容易だが、カラオケを歌うための場所だ。それだけではない。喫茶店、レストラン、宴会、口で楽しむ機能すべてを一手に引き受ける店だ。

玄関を入ったところ。スーパー銭湯のような下駄箱

座敷を改造したテーブル席
 いやいや、さらに、それだけではないことがもうひとつ。店は、縮緬で栄えた立派なお屋敷の外観を残しながら内装を飲食向けに改造した造りになっている。京都市内で町家を改造して飲食店を始める商売が流行りだが、こっちはあんなちまちました家屋ではない。どかーんと、でかいお屋敷ひとつまるのままアミューズメント・スペースにしてしまった。

 そう、縮緬街道をいくら歩いても家の外観を観察するだけなのだが、この音ステージに来れば、旧家の内側がどれほど立派な構造であったのかをしっかり体験できるわけだ。それも、飲み食いしながら。距離を置いて見るレトロではなくて、いまの味付けで楽しむレトロだ。

これも床の間の座敷を改造したテーブル席
 ネットで検索しても音ステージの記事は皆無に近い。そりゃそうだ。客の中心は地元のシルバー世代だから。けれども、縮緬街道探索の旅人にもこの音ステージをお勧めしたい。天井の高さや部屋の大きさに驚いてもらいたい。値段の安さにもついでに驚いていってほしい。カラオケ、喫茶、レストラン、宴会。これらがたった一軒の家屋ですべて可能。それだけ縮緬街道の屋敷はでかいということだ。そこを知って帰るか知らないまま帰るかで、縮緬街道の土産話はきっと違うはずだ。私が音ステージを応援したくなる理由もそこにある。



左はカラオケ・フロアー。奥のステージで誰かが歌っている。このフロアーは共用スペースであり、未知らぬカラオケ好きどうしの交流の場になっている。左にはカウンターがあって、専属の従業員が酒類の注文を受けている。

カラオケ・フロアーのソファーはいずれもこのように大きなサイズでフカフカしている。










カラオケ・フロアーの壁には演歌歌手のポスターがぎっしり貼られている










 厳密に区別すれば、音ステージの所在地は縮緬街道には属さない。とはいえ、その道筋を縮緬街道と呼ぶかどうかだけのことで、縮緬街道的な景観は与謝野町全体に延びている。音ステージの周辺もまた然り。なにもかもが縮緬ゆかりなのだ。


上矢印 ブログで宣伝しときますと約束してきたから、店のチラシを見ながらセールス・ポイントを紹介したい。
カラオケ・喫茶・軽食 音ステージ
場      所 〒629-2313 京都府与謝野郡与謝野町三河内572-8
電      話 07722-42-7900
営業時間 11:30 A.M. ~ 24:00 P.M. (カラオケフロアー 14:00 P.M. ~)
       ラストオーダーと送迎ラスト受付 23:00
定  休 日 毎週月曜日
席    数 1階 座席数32席(カウンター含む) 2階和室 30名前後(要予約)
        カラオケ・フロアー(1階) 35席
       離れの間 10名前後(要予約)
       貸し切り・飲み放題(要予約)
価      格 カラオケ・フロアーで歌うカラオケ1曲 100円
     各種軽食 500円~700円 定食類 800円均一 ソフトドリンク・デザート300~400円
     セットメニュー 音セット(各種定食+ソフトドリンク+プチケーキ) 1000円
     ケーキセット 包み焼きピザセット 600円
     ドリンク付き日替わりランチ(14:00迄) 800円
     おつまみ 一品300円~700円
     生ビール(中) 500円 瓶ビール 600円 樽ハイ・焼酎・日本酒(1合)・梅酒 400円
     ウイスキー・ブランデー・ハイボール 500円
     ボトルキープ(一升瓶) いいちこ・二階堂 3500円 田苑・くろうま・黒霧島 4000円


 ランチを食べてコーヒーをゆっくり飲んでいるうちにやがて14時になる。14時がカラオケ・フロアーのスタート時刻だから、そこから歌い始めるお客さんが多いという。

駄菓子売り場もあった
 ぜひとも声を大にして伝えておいて欲しいと頼まれたのが、30分以内の距離ならば無料送迎OKという点。9人乗りのワゴン車と7人乗りのワゴン車を所有しているので、最大16人までの送迎に対応可能だそうだ。
 「福知山市のジャスコあたりはどう?」と尋ねたら、店長の許可つきの頼もしい返答。「やりますよ」だった。

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