まずは先付け |
新蕎麦の食べ比べ |
身近な人におもしろいブログネタを心がけていれば、それは見知らぬ人にもおもしろいブログネタであるにちがいない。
天ぷら。衣も具もうま |
ということで、そばコースだ。
肉のたたき。大将の多才を証明。 |
床の間のいけ花 |
大将は熱心な蕎麦職人であると同時に、料理のマルチプレーヤーだ。蕎麦以外の品も混じるコースを食べて、大将はなんでもできそうだと思った。
「ひょっとして床の間の花も自分でいけてるんじゃないの?」
「いえいえ、あれはうちのよめさんです」
かわり蕎麦。カニが入っていた。 |
「掛け軸は私が選びます」
夫婦のコラボレーションではないか。
これが蕎麦粥 |
茨城の新蕎麦。常陸太田産。久慈川の流れが心に浮かんだ。茨城の蕎麦は日本一の蕎麦といわれているらしい。茨城県は農作物に恵まれたところで、米も野菜も果物も、なんでもOKだ。蕎麦までそうだったのか・・・
三重県産蕎麦粉で蕎麦がき。ぜんざい風。 |
私の場合は、蒜山のやさしい味がやっぱり好きだ。世間一般には茨城が日本一なのかもしれないが、蒜山のほうがおいしいと思った。そして、夜久野。どんな相手にも自己主張が強い。わりと負けない。
中庭(ビビアン撮影 |
蕎麦粥。
「蕎麦のいちばん原始的な食べ方です」と大将が言う。実をそのまま食べる。
自動点灯、自動開閉のトイレ(ビビアン撮影) |
手洗い場だけでもこの感性(ビビアン撮影) |
「勝負を賭けてます」。
なにかの会話の拍子に大将がそう語った。この蕎麦屋業に人生の勝負を賭けるというのだ。サラリーマンをやめて蕎麦屋に転身した経緯をビビアンが尋ねていたときのことだったと思う。大将の小さな身体から大きな言葉が飛び出した。一寸法師ではないが、小さな身体に大きな望み。その気合で打つ蕎麦のまずかろうはずがない。
「年越し蕎麦もやってますから」
お、出たぞ、大将の営業。また来たくなる理由をぼそっと話しておくテクニック。見習おうとしてもなかなか真似できない。
大晦日は昼間から年越し蕎麦をやっているそうだ。年越し蕎麦にかぎってはかけ汁つきで持ち帰りもできるのだという。家族で召し上がってくださいという趣旨らしい。
人生の勝負がかかった蕎麦で年を越せば、食べた人にもいいことがあるかもしれない。
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