2010-12-25

SPROUT(スプラウト) 京丹後市 峰山 イタリアン クリスマスディナー

 はじめにHAJIME君の紹介。
HAJIME君作のラテアート 
DSC00587 HAJIME君はスプラウトのスタッフのひとり。23歳。誰が見ても氷川きよしによく似ている。 
 「弟はもっと似てますよ」と本人は言う。残念ながら写真を撮り忘れた。人なつっこいHAJIME君がテーブルにやってくるとついつい会話が弾んでしまうからだ。
 間違いなく氷川きよしに似ているので、紅白歌合戦を待てない氷川きよしファンはスプラウトに出向いていただきたい。

 HAJIME君が23歳と聞いて、私のヘアカットをやってくれていた峰山出身の女性を思い出した。
 へそにピアスをしていたので「峰山ピアス」と呼んでいた。勤めていた美容院がなくなって峰山に帰った。そこまではわかっているが、いまはどこにいるのかわからない。
 カレシが変わるたびに携帯を変えるので、いまではもう連絡がつかない。あの峰山ピアスも、いまどこかで、23歳の冬をすごしているはずだ。
 峰山ピアス然り、丹後には若い人が残らない。仕事がないから、だいたい丹後を出て行く。そんな環境にあってHAJIME君のように地元で頑張る若者はとても貴重だ。


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ノンアルコールのソフトドリンク。このようにきれい。
車で来ざるを得ない立地を克服するための策だと思うが、
酒を飲まずともソフトドリンクで客を楽しませようという店の工夫。

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写真 (左)1階席の俯瞰。7時頃には満席になった。 (右)2階席。椅子がソファー型。席料が必要

 そのHAJIME君が今夜はとくに張り切ってくれた。
 12月22日から始まって26日に終了するクリスマス・ディナー。
 その皮切りの客が私達だった。2階奥のソファー型椅子席をキープしてくれていた。窓越しに青色LEDでオシャレした枯れ木が見える。

 HAJIME君はできたての料理を活き活きと運んできて、あたかも自分がコック長であるかのごとく丁寧に料理内容を説明し、空いた皿を活き活きと運んで帰った。外DSC00566国ならばチップをうんとはずまねばならない働きぶりだ。スプマンテならハーフボトルのほうがいいという彼の奨めにしたがった。1500円(写真右)。
 HAJIME君にチップをはずまなかったかわりに、今回はスプラウトのいいとこ紹介に徹したい。まず、クリスマス・ディナーの内容からいきたい。
 そうか、まず値段、値段。7000円。値段が高めに見えるかもしれない。そのかわり、CDを買ったら全曲気に入って後悔しなかったみたいなディナーコースだ。

ANTIPASTO 
彩り野菜のツリー仕立て
~スモークドビーフと一緒に~
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ツリーの形に仕上げた野菜のジュレが、いわゆる「カワイイ」一品。そのジュレが、チーズベースのゼリーの上にのっかっている。スモークドビーフは塩の利かせ方がちょうどよく、噛みしめて美味い。CDでいえば1曲目。全体への期待を誘う役割を十分に果たしている。




SUPE
丹後産コシヒカリと人参のポタージュ
~ホウレン草のフランを添えて~
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これはお米ですとHAJIME君が言った。一見カボチャ色に見えるが、実は人参と米のミックススープ。米の甘さがほのかに残る。ホウレン草のフランはフワフワ、プルプル。舌触りがよくてもっと欲しくなる。





IN SALATA
ズッキーニで包んだ海老とアボガドのサラダ
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 クリスマスディナーともなるとサラダも凝っている。海老の入ったクリームはもちろんおいしい。タイムも利いている。サラダとはいうものの、口直しや一服ではなくて、美味いものへの期待感をさらに高める起爆剤だ。




PRIMOPIAATTO
間人産こっぺ蟹のトマトクリームタリアテッレ
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こっぺ蟹の甲羅をパスタの上にかぶせてある。おひとりに蟹1パイを使っていますとHAJIME君が説明した。その証がこの甲羅だ。使い回しではない。内子も外子も味噌も、すべてを絡めて冬の味。それも、丹後の奥ならでは。このパスタだけでもこのディナーを選んでよかったと言いたいほどだ。そしてここから、一口毎に満腹感へ一直線の後半が始まる。

SECONDPIAATTO
カナダ産オマール海老のポアレ
~海老味噌のクリームソース~
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いやあ、濃厚。海老のなかに海老が凝縮されたとでもいえばいいのか、海老の好循環。絶品ですよとHAJIME君が誇らしげにテーブルに置いていっただけのことはある。焦げ目にまで海老のおいしさが乗り移っている。おそれいってしまった。この一品で満腹感が80%くらいまで到達する



牛ヒレ肉のステーキ
~ボルチーニ茸とマデラ酒のソース~
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え?まだ肉も食べるの?---それくらいにお腹がいっぱいになってきているのだが、かりっと焼かれた肉のそっけなさ、そしてマデラ酒とボルチーニ茸ソースのおいしさに惹かれて、ナイフとフォークが止まらない。マデラ酒の味と香りは初体験だった。若い世代の言い方に「ヤバい」というのがあるが、まさにそれ。病み付きになりそうでヤバい。マデラワインに病み付きになったトーマス・ジェファーソン大統領が合衆国独立宣言の乾杯に使った---と、Wikipediaに書いてある。

DOLCE
フォンダン ショコラ
~クランベリーソースとバニラアイスを添えて~
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食べに食べて、ようやくドルチェにたどり着く。ケーキは別腹の別腹も使い果たした。そんなときに「~○○を添えて~」というのはやめてくれと言いたいところだ。ところが添えてあるバニラアイスがこれまたおいしくて困る。ドルチェももちろん自家製だ。最後は甘い恋の歌でCDが終わる。満足。




 HAJIME君たちはクリスマスムード盛り上げの演出にもぬかりがない。テーブルに着いたら、雪だるま型のジグソーパズルが置いてあった(写真左下)
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 ピースを外してみてくださいとHAJIME君に言われてやってみたら、下にはこんなメッセージが。
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 やり方がフレンドリーではないか。店のほうからこれくらい打ち解けてくれるほうが気楽でいい。

DSC00591   写真:クリスマス演出アイテム

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 2階席への階段にはシルバーの小さなツリーが置いてある。店の自慢は、玄関を入ったばかりのところで目に飛び込んでくる三連のクリスマスリース、そして、店外の枯れ木を飾る青色LEDのイルミネーション。

 わざわざ峰山まで行くのかという人もいるが、それならばどうだろう。スプラウトのような店が福知山にあるだろうか?舞鶴にあるだろうか?
 スプラウトまで行かなければスプラウトがないのだから、峰山も遠くない。
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「スプラウト 峰山」で検索すると、店のホームページが http://www.dc-sprout.com/だという検索結果になる。しかし、このホームページはすでにない。どうしたんだろう?

場所:京都府京丹後市峰山町荒山1222-1
電話:0772-62-2212
営業時間 OPEN 11:00~23・00 LAST ORDER 22:00
定休日 なし 
食べログへのリンクは下のURL 
http://r.tabelog.com/kyoto/A2609/A260903/26012152/
おさちゅんブログ内のSPROUT初回記事
http://osachun.blogspot.com/2010/10/sprout-ruby-tuesday.html














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