2011-01-10

丹後の雪で雪だるま 京丹後市 弥栄町 野間 野間亭 シュージの旅①

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DSC00190 ほりえしゅうじです。4歳です。六甲アイランド幼稚園です。年少です。雪だるまをつくりにいきます。パパもいきます。おじちゃんのくるまでいきます。雪だるまは初めてです。雪のなかにもぐりたいです。






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 野間の雪。行けども行けども雪。野間の積雪は丹後の水準を凌駕する。いや、大丈夫。野間へ行けば野間亭がある。田渕さん夫妻がいつもいる。薪ストーブが燃えている。

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野間亭

ハチ。寒くて小屋から出てこな

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薪ストーブで寒さ知らず

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そば粉をこねる田渕さん

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奥さんのおかげでシュージも野間の子

 野間亭に入るなりシュージはジャンパーを焦がした。薪ストーブの排気管に袖が触れてしまった。穴が開いた。どうってことない。ガムテープでふさいでおけばいい。
 雪で遊び始めたら、5分もたってないのに、長靴のなかに雪がぎっしり入った。雪のことをあまり知らないパパがだめだった。長靴の上からズボンの裾をかぶせないといくらでも雪が入る。

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これではだめだ。長靴の入り口がすきまだらけだ


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長靴の中が冷たくてすぐに戻ってきてしまった。靴下ぐっしょり

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あれまあ、これはだめだわと奥さん

 奥さんが自分の靴下を持ってきてくれた。それをシュージに履かせて、長靴の上にズボンの裾をかぶせて、さらに紐で縛ってくれた。今度は大丈夫。シュージはどこまでも雪の中を歩いた。パパとの雪だるま作りも一気に進んだ。



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 おなかがすいた。
 そば食べるか?
 ぼくね、そば、きらいなんだよ。
 シュージ、ここはお蕎麦屋さんだぞ。

 それなら握り飯でも握ってやれやと田渕さん。奥さんが子供用サイズに握ってくれたのは、夫婦が初めて田んぼに挑戦した米。野間のなかでもとくに水がいい大谷で収穫した。

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 おいしい。これサイコーだよ。

 シュージがそう言いながら田渕さん夫妻のほうへ向き直った。その先に、夫婦のこの日いちばんの笑顔があった。塩で結んだだけのおにぎりを私もいただいた。シュージ、うまいこと言ったね。サイコーより他に言葉ないね。

 米の刈り入れには、遠くから長男も次男もやってきた。店のテーブル、みんなで米を干し終えた写真が飾ってあった。

 田渕さん、息子さん結婚したの?
 ああ、次男が結婚したんや。滋賀県のマキノ町の人や。
 孫は?
 まだそのけもないなあ。

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 シュージのパパは薪ストーブの暖かさに驚いた。田渕さん夫婦の温かさにはもっと驚いた。
 なんで、こんな山のなかの蕎麦屋さんと交友関係があるんですか?
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 それは私自身にもよくわからない。いつのまにか仲良くなった。
 雪が積もったら野間亭に行きたくなる。薪ストーブと田渕さん夫婦が恋しくなる。野間とこの夫妻へのそういうゆるいレスペクトがちょうどいいのだとしか言いようがない。

★★★野間亭★★★
【所在地】京丹後市弥栄町野中2448-1 
【営業時間】11:00~16:00 
【定休日】火曜日 
【電話】0772-66-0701
0772-66-0701 begin_of_the_skype_highlightingend_of_the_skype_highlight

 野間亭は種まきから麺まですべて自家製だ。小魚を買ってきて自分で干してダシジャコを作る。ワサビは谷川から採取してくる。気張っているのではない。客寄せでもない。金をかけていては採算がとれない。なにせ野間だ。1日に何人の客があるのか予測もつかない。1杯600円の蕎麦を売って生活していくにはなにからなにまで自前でやるのがいちばん安上がりだ。ところが、それが結果としておいしい。自然はうまくできている。
 薪ストーブの薪も山の倒木だ。冬が来るまでにせっせと切ってせっせと割る。買っていては続かない。山に頼るから、シデのように火力と火持ちのいい薪が手に入る。スギやヒノキを燃やしたら煤が多すぎて煙突がすぐに詰まる。自然はほんとにうまくできている。

田渕さんの蕎麦
山から採ってきた天然ワサビで食べる




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