チャイナ外観。2階は店舗ではなくてコックさんの住居になっている
かつて「鳳凰閣」という中華料理店があった。ニコニコプラザの1階フロアーにあった。
「鳳凰閣」は、えみこママの人柄とおしゃべり、そして歳を感じさせぬ妖艶なチャイナドレス姿で多くの客を掴んでいた。けれども、ママは「鳳凰閣」に満足していなかった。
なによりもニコニコプラザではよくないのだとママは考えていた。
目的の階に車で直行の構造だから、客に店の存在が伝わりにくい。
同じ1階フロアーの他スペースでは、何か新たな店が商売を始めたかと思うとそれがすぐに潰れる。潰れたあとに新たな商売が入るからとまた工事が始まる。まったく落ち着かない。そればかりではない。他店の入れ替わりが早すぎると、流れで鳳凰閣を訪れる客も減っていく。
さらには、ニコニコプラザは不特定多数が出入りする準パブリックなスペースだ。こういうお客さんにこういう感じでとママが描く店のイメージを実現することも難しかった。
そして、そのわりに家賃が高かった。
現在のニコニコプラザ1階。鳳凰閣だった場所はネットショップに変わっている
ママと「鳳凰閣」がニコニコプラザを去ったのは昨年の2月。私も覚えている。「鳳凰閣」がなくなったら、ニコニコプラザの1階からゴキブリも消えた。あれからほぼ1年。ママは「チャイナ」という店を新たに始めた。昨年の7月には開店する予定だったが、本当に気に入ったインテリアを実現するために時間をとられたし、中国からコック2人を呼び寄せる入管手続きにも予測外の時間を要した。
「チャイナ」の所在場所は土師宮町。食べログなどの広告サイトにはまだ未掲載なので、下記の地図でご確認いただきたい。電話番号は0773-27-3908
小さなトリビア:①綾部の王将はえみこママの息子さんがやってる。調理人は中国人だからそこらの王将よりもさらに中華チック ②厚中問屋にあった「チャイナ」は、「鳳凰閣」のスタッフだった若い二人が結婚して始めた店だった。コックのだんなが体調を壊して帰国。もちろん奥さんもついて帰った。その結果、閉店。
より大きな地図で チャイナ を表示
新しい店といっても新築ではなくて、以前からあった小さなビルを内装中心にリフォームした。だだっ広かった「鳳凰閣」とはちがって、4人から6人用の小さな個室が主体の構造になっている。もっとも大きな席は座敷席だ。そこは16人を収容できる。
個室の写真。円卓の部屋は6名入る。4人用の実質収容人数は3名までか。座敷は16名収容というが実際は10名くらいが快適だと思える。
靴を脱いで入る中華料理店は珍しい。このスタイルがママの目指していたものだという。ゆっくりくつろいで食べてもらいたいと思う、言い換えると、ゆっくりくつろいで食べたいと思うお客さんに来て欲しい。そのために、店の所在地にもわざわざ出かける感をもたせたのだという。
今夜の4人部屋は掘りごたつ形式のテーブルで、床暖房が利いていた。寒い一日だっただけに、その暖かさだけでずいぶん気分がくつろいだ。ただし、面積がいまいち狭い。4人で入ると窮屈だろう。
チャイナの営業時間
定休日は第1、第3月曜日
ランチタイムにはセルフで飲むコーヒーが無料
定休日は第1、第3月曜日
ランチタイムにはセルフで飲むコーヒーが無料
メニューは鳳凰閣時代とあまり変わっていない。北京ダックやフカヒレ姿煮などは特異的に高いが、あとの品物は300円から1000円の間でだいたい収まっている。今夜は3人で13500円。あまり酒を頼まないで(紹興酒2杯、ビール2杯)この支払いだった。ここには写っていないが、タンタン麺も注文し。テイク・アウトで炒飯、餃子、唐揚げを持ち帰った。
ただ今夜の食べ方に後悔を感じている。この値段、つまりひとり4500円程度を出せば、店によっては回転台付き円卓でもっと本格的な中華料理を食べることができる。本格的中華料理店が皆無の福知山で中華に金を使うべきではないのだ。そう自分に言い聞かせて注文を節約すべきだ。安く腹を膨らせる目的優先でいいだろう。
えみこママ、中国人調理人まで呼び寄せているのだから、もうワンステップ上を狙う意欲はないだろうか・・・
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