2011-01-26

パスタR 福知山 夜も食べてみた

DSC00793テーブルに座るとこのメニューボードが運ばれてきます

 パスタRばかり記事にしてます。ある程度は通ってみないと本当のところが見えてこないので、勘弁してもらえたらありがたいです。
 前回の記事で、安さに驚愕と書きました。メニュー表に並んだ値段はたしかに安い。では、夜に出かけて、ランチではない食事を実際に注文してみたときのコストパフォーマンスはどれくらいか?それを自ら検証しないことには無責任な記事になってしまいます。

DSC00795窓の外にヒマラヤやヤマダ電気を見ながら

 今夜の食事。わけありビビアンは置いてきましたので、私ひとりでした。飲み物は、酒に弱い私ですから、レモンミントソーダと食後のコーヒー。支払いは4480円でした。さあ、高いか、安いか。写真を参考にご判断いただければ幸いです。
 イタリアン・レストランの平均価格を考えたら、今夜と同じ内容であと1000円から2000円は支払う必要があると思います。それでもなおかつ、私の偽らざる感想は、ひとりで食うと割高感は否めないなといったところです。
 何人かでテーブルを囲み料理を分け合って食べる、自分以外の誰かが「おいしい」とつぶやく、誰かがワインをぐっと飲み干す。そういうのが食事をどれだけ楽しくしてくれているか。他にも、食事を楽しくしてくれる要素には店のインテリアとか、接客とかもありますから、いろんな要素が絡み合った上での幸福感、満足感の総合的判断。それが高いとか安いの話になります。
 ところが、ひとりですと、金額と食べ物が直につながりすぎて、間に入る緩衝材的要素があまりありません。その食べ物にいくら払ったかという買い物感覚みたいなものが先に来ます。それに引きずられる割高感がまずあるでしょう。
 それに、何人かの割り勘でひとり4480円だとしますと、おそらくパスタも注文できたでしょうし、フルボトルのワインも注文できたでしょう。ひとりというのはどうしたってコストパフォーマンスがよくありません。
 そんなわけで、パスタRはたしかに安いし、地産地消でおいしいし、珍しいものもあるけれど、コストパフォーマンスの恩恵を存分に受けたければひとりはやめて仲間で行けという結論になりそうです。

DSC00826 野菜主体とはいえこれだけ食べると腹いっぱいになりました。この満腹感にはパスタRのパンが寄与するところも大だといえます。持てばズシリと重い。「なんで?」と尋ねましたら、ナポリ・ピザの生地が混ぜてあるのだとのこと。それを12時間寝かしてから焼くのだそうです。


 パスタRは、椅子とテーブルをぜひとも考え直すべきだと思います。会議室っぽいですねえ。テーブルにはせめてテーブルクロスくらい欲しいところです。料理の見栄えが違ってくるはずです。椅子は変えたほうがいいと思います。市内の他のイタリアン・レストランに比べて座り心地が悪すぎます。それを丸いクッションで解消しようというのは、ありあわせ主義が顔を出しすぎです。ロイヤルヒル直営と銘打っているわけですから、もう少しなんとかならんもんでしょうか。
 実は、この日の朝も、私はアールインに文句を言いました。朝食がひどすぎたからです。これまたいろんな点でありあわせ主義でした。いちばんよくないのは、配膳も食器返却もセルフサービスでありながらトレーが用意されていないことでした。開店してからまだ間もないために栗林シェフがバタバタしていて十分なことが出来ていないとフロントのチーフは説明しました。それはおかしいでしょうと私は反発。「お箸の袋はロイヤルヒルのものじゃないですか。直営でしょ?事前準備不足はホテルの事前チェック不足でしょう。トレーがなければセルフサービスが不便だということくらいホテルが気づいておくべきでしょう」。
 パスタRのなんかがさつなところがこれからも改善されなければ、それはロイヤルヒルにもてなしの心が不足しているからだ---いまはそのような見方に変わってきています。
(朝食のトレーについては翌日からさっそく改善するとのことでした)。



DSC00806こんな風に前菜のプレートが次から次へと運ばれてきました。あれこれ食べたいので腹が早く膨れすぎては困る。そんなことで野菜主体に種類を揃えました。野菜は福知山で採れたものばかりだそうです。


DSC00802キンタロウイワシのマリネ。キンタロウイワシは天橋立の内側にあたる阿蘇海でしか獲れない魚だそうです。鮮度がいいというので栗林シェフのおすすめはマリネ。


DSC00804ヒラメのゼリー寄せ。印象的だったのはミニトマトの甘さ。この品にかぎらず、ミニトマトはどれも甘かった。理由を聞けば、少し天日干しして甘さを凝縮させてあるそうです。

DSC00809手前で赤い粉(ピリリと辛い唐辛子)がかかっているのは、丹波豚の脳みそからこしらえた自家製サラミ。これは珍品でした。レンズ豆、ブロッコリー、カブもワンプレートで出てきました。


DSC00818手前のpみたいな形をしたのは、小麦粉に塩をまぜたのを茹でてからさらに揚げたもの。パリパリと固い。その奥はやはり丹波豚の内臓なんですが、聞いた説明を忘れました。


DSC00807黒いのは茄子。これおいしかった。そして、ミニトマトはとても甘い。豆は薄味ですが豆らしい風味がよく残っています。


DSC00811このシイタケの酸っぱい味付け、おいしかった。銀杏を焼いたのもついてました。プレート右側のは何でしたか、忘れました。


DSC00812手前のシュンギク。苦くておいしかった。奥はハクサイだったと思います。そちらは酸っぱくておいしかった。


DSC00824そして、宮津湾では今年初物のハタハタ。そのアクアパッツア。1尾でも2尾でも3尾でも、好きな分だけ注文できます。仕上がりはほとんど生に近い。秋田県にもいたことがありますが、ハタハタをここまで生に近い状態で食べた経験はありません。この仕上がりには好き嫌いが分かれるでしょう。私は好きです。スープもおいしくて、パンに吸い込ませて食べ干しました。

0 件のコメント:

コメントを投稿