2011-01-10
番外編:膳所高校同窓会
私たちの学年は10クラスあった。総勢で470人くらい。この同窓会には135人が参加したから、そこそこだと評価できる。とくに現在も続く女子ネットワークの貢献度が大きく、女子35人が集まった。そもそも女子の比率が2割もなかったために彼らの絆は男以上に固い。その健在ぶりを証明する結果となった。
出席できなかった仲間たちは出欠葉書に短いコメントを書いていた。「仕事がもうあと2年」だとか「孫がかわいい」とか、私とよく似た心境の者が少なくない。なかにはロケット打ち上げが近づいてきたから出席できないというような奴もいた。
この日の会費は記念写真代を含んでひとり1万円。琵琶湖ホテルの瑠璃の間でビュッフェ形式だった。「チュー、おまえ写真ばっかり撮ってるな」とみんなから言われた。私の名前が忠犬ハチ公の忠だから、みんなからチューと呼ばれている。「おう、ブログ用、ブログ用」ということで、以下がこの日の料理だ。
デザートだけでもこんなにあった。
会のBGMはピアノの生演奏。やっていただいたのは橋本さんという方で、膳所高校の3年先輩にあたる。幹事からの要望を受けて、往時のヒット曲ばかりをずっと並べてくれた。黛ジュンの「天使の誘惑」が始まったときには辛抱たまらなくなった。司会者のマイクで歌ってしまった。
今回の司会は幹事の水谷が努めた。いつの間にやらよく老け込んだ。水谷が前に立ったとき、恩師の挨拶と勘違いして起立してしまった奴もいる。
我々の同窓会といえば司会はプロの寺嶋千恵子と決まっていた。彼女は3年9組の仲間で、とにかくネコが大好きな少女だった。その寺サン、今回はのっぴきならぬ用事で出席できなかった。FMラジオにもよく出演していたし、「ありがとう浜村淳です」の相方として活躍した時期まであったものの、いまネットで検索したら、「あのDJどこいっちゃったんだろう」という見出しに続いて寺嶋千恵子の名前があった。
伏木亨夫妻も来なかった。「伏木先生がいらしたらこの本にサインしてもらってください」と会社の仲間から頼まれていた。伏木のかわりに俺がサインしたろかという奴もいたが、そういうわけにもいくまい。
伏木は京都大学農学部の教授で、おいしさ学とでもいうべき領域の研究者だ。小学校から高校までずっと一緒で、高校では新聞部の仲間どうしだった。その当時から、わかりやすい記事を書くにはどうしたらいいかを考えるのが好きな男で、伏木の本を読むとその姿勢はいまも貫かれている。やはり新聞部だった長身の美女K子さんと夫婦になったから、同窓会に出席するなら夫婦で来る。伏木に教わりたいことがあっただけに残念だった。
私と妻お龍を引き合わせたのは、同窓生のひとりハジメだ。青山学院に進んだハジメは杉野女子短期大学のカトリーヌとつきあって学生結婚した。カトリーヌの同級生だったのがお龍だ。その関係で私はお龍と出会うことになった。お龍のほうは私を見た途端に赤い糸を感じ取った。その赤い糸もいまや手垢まみれだが、まだ切れてはいない。
しかし、いっぽうのハジメは、もう同窓会に来れた立場ではない。身を持ち崩した。離婚もした。高校時代の親友から借りた金も返せない。私も何度も身を持ち崩しかけたが、そのたびにお龍に救われた。
金ちゃん、イチロー、ウエッチ、モロ・・・この同窓会で会いたかった奴を数え上げればキリがない。逆に、来ないかと思っていた奴にも会えた。
そうだ、最後にみなさんにお願いしておこう。大阪のFM COCOLO 76.5Mhzを聞いてくださいね。綱島という同窓生から頼まれました。
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