イサザは早春の魚です。体長はわずか5cmほど。魚体が透き通っています。3月から4月、産卵のために河口の汽水域へ遡上してきます。遡上してきたところを捕獲します。舞鶴の場合、イサザ漁は4月初旬で終わります。
踊り食いのためには、①川に遡上してきたイサザを捕獲しやすい、②運ぶ間に魚が死なないの2点が必須条件になります。
①の条件を満たすためには、小さな川が海に流れ込んでいる必要があります。イサザは小さな魚ですので四つ手網漁が主体になります。四つ手網漁は人力だけが頼りの原始的漁法ですから、小さな河川のほうが都合がいいわけです。
②の条件については地元で食べるのがいちばんです。イサザを死なさずに遠方まで運ぶことは充分に可能でしょうが、その分だけ高級魚化して値段も上がります。
舞鶴市の河川水質調査では市内を流れる川の水質はおおむね良好とされています。しかし、舞鶴工業高等専門学校四蔵研究室小寺翼君の卒業論文(2006年)では、きれいな場所もある反面でドブ水に近い場所もあるといった結果が出ています。感覚的には舞鶴市の見解よりも小寺君の研究結果のほうが実態に近いと思えます。
踊り食いといえば立派な料理ですが、実質的には川で捕ってその場で食べるのも同然です。となれば、水質はかなり重要な問題です。
この夜はもうひとつ珍しいものを食べました。 フカヒレの入った茶碗蒸しです。フカヒレと聞いて被災のひどかった気仙沼をつい思い浮かべました。気仙沼はフカヒレ水揚げ日本一でしたからね。
フカヒレの入った茶碗蒸し |
この日の店は一天張屋敷。料理は決してわるくありませんでしたが、女性スタッフの接応には少しばかり問題を残しました。
一天張屋敷のURLはhttp://www.ittenbari-yashiki.com/
0 件のコメント:
コメントを投稿