ヤマツツジに囲まれつつ室町時代を展望する。
雪舟への時間旅行。
禅僧であり絵師であった雪舟。1420年生まれ1506年死去。室町時代を生きた人です。
その雪舟の代表作「天橋立図」ですが、この高台から俯瞰した景色ではないかと想像されています。そのため、この小高い場所は雪舟観展望休憩所と名づけられています。朱色の鳥居がたくさん立ち並ぶのは、上り道が獅子崎稲荷神社への参道となっているからです。
雪舟の「天橋立図」。京都国立博物館所蔵の絵がこれです。雪舟81歳のときの作だと推定されています。すごいもんですね。2009年の日本男性の平均寿命は79.59歳です。室町時代の雪舟がそれを軽く上回る長生きで、しかも81歳で天橋立まで旅行ですからね。
では、この展望所から望む天橋立はどんな風か。それがこの写真です。
世間では構図が似てるとされているのですが、私にはそんな風に見えません。ただし、水墨画にはデフォルメがつきものですから、見る人が見ればここがいちばんそれらしいと判定できるのかもしれません。
この展望所はヤマツツジの季節にもっとも人を集めます。ツツジが満開になったときの風景は、遠くからも近くからも壮観です。ここだけが紫一色に染まります。
例年ならば4月の今頃は花盛りになっているのですが、今年はまだそこまで咲きそろっていません。きれいに開いて展望所を染めてやろうとする木もあればつぼみを閉ざしたままの木もあります。開花が遅れた分ゴールデンウイークまでもってくれたらいいんですけどね。
ツツジとともにワラビ採りを楽しもうという人も少なくありません。この女性グループもそうでした。ワラビを見つけるには階段を登りながら下から山肌を見上げるのがいいそうです。 「ワラビは下から、美人は正面からやでえ」と私に語りかけてみんなで大笑いしてました。
この雪舟観展望休憩所のURLはhttp://www.city.miyazu.kyoto.jp/~info/m/spot/2.htm
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