ワンちゃんを連れて露天商。
8個で500円という安い柿。
売っている場所が、駐車場フェンス沿いの狭い歩道です。
地元の人たちに親しまれている露天商です。
「富有は?」
「富有は来週から」
「そうかあ、そしたら、また今度」
そんな会話が交わされています。
通りがかりの人たちとも顔なじみの様子で、雑談が一段落したところで買っていく客もいます。
干し柿用の江戸柿の予約に立ち寄る人もいます。
買わないで通り過ぎる人たちも決して怪訝そうな顔つきではありません。これだけ地元に食い込んだ存在ならば、おいしい柿であることに間違いない。容易にそう判断できる光景でした。
奈良吉野の柿農家から見栄えのわるい柿を仕入れてくるそうです。
その農家は百貨店向けの柿を栽培しているそうです。
選果もれとでもいうのか、雨に打たれて皮が黒ずんだなどの理由で百貨店に出荷できない柿が出てしまいます。それを買ってくるそうです。
見栄えのとくに悪い柿を下のほうに隠して篭に積み上げてはいるけれども、お客さんはそれを分かりながら買っていく。
吉野の柿といえば、この個数をこの値段で買えるものではない。そのかわり見栄えはわるいけれども、味がいい。それをみんな知っている。
柿を売っている大将はそう言います。
今日は平柿を売っているけれど、長岡京の客に人気が高いのは富有柿だそうです。富有柿は種が残っている分だけ身が締まっていて、そちらを好む客のほうが多いそうです。
私が買ったのは8個で500円でした。一盛り何個と決まっているわけではなくて、一盛2kgで500円です。
食べてみたら甘い柿でした。8個のなかのどれを食べても甘い。皮をむいて食べる果物ですから、外面なんてどうでもいい話ですよね。進物にするのなら見かけがものをいいますが。
来週も長岡京で仕事がありますし、次は富有柿を買います。
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