2012-11-30

東寺の紅葉(京都市) 英会話でも関西弁

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 京都といえばやっぱり東寺。
 五重塔の遠景だけで京都だと分かる。サスペンスでも時代劇でも、必ずそうですね。
 幸いなことに、東寺のすぐそばにも行くべき耳鼻科があります。



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 写真の提灯下に写っている外国人観光客が道を尋ねてきました。

 Excuse me. I want to go here.

 hereに行きたい? 変わった人やなあ。hereやったら行かんでもhereや。

 Here?
 I think you’re here.

 ここですか? あんた、ここにいはりますやんか。
 ああ、実に京都人らしい、いけずな言い方ができました。

 No, no, no. I want to go…

 と、彼は地図を私に渡して、行きたいところ、hereにあたる場所に指を置きました。

 Here. I want to go here.

 I got you. OK, you want this temple.

 No, no, no. This is Toji.

 私が指を置いたのは、東寺でした。
 違うといわれてよく見たら、あ、これ東寺か・・・
 老眼や、許せ。
 しかも、俺、何を言うてるねん。あなたはこの寺が欲しい。
 おかしいやないか。

 Let me see…
 We are here and this road is the route 1.
 You have to walk…
 One, two…

 Two blocks?

 彼が言うとおり、ここから小さい道を2本隔てただけのところです。

 Yes!
 Very close!
 Easy, easy.
 Soon you’ll be there.

 自分は英会話でも頭が関西弁ではないかと思いました。
 「そや、めちゃ近い、簡単、簡単、すぐ着くわ」と言いたがって、それを知ってる単語にしただけのもんでした。

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 東寺の紅葉は、五重塔の裏側にあたる場所---国道1号線側の塀の内側です---がきれいだと思いました。
 一面に敷き詰められた落ち葉、塀のたたずまい、そしてイチョウやカエデの立ち姿。
 ほとんどの人は五重塔を見上げながら周囲を歩き、カメラも五重塔に向けるだけですので、紅葉のいちばん美しい場所が真空地帯のように空いていました。


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 残念だったのは、空が曇っていたことです。天気悪いぞ~と、わざわざ告げている様な、そういう意地悪気味の曇天がありますよね。
 こういう天候だと、五重塔がくっきりしません。無彩色です。
 見上げても、見上げても、ぼけーっと所在なさげに突っ立っているように思えました。

 なんだか今日はイマイチと思いつつ、東寺をあとにしました。


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