2011-07-16

三和ファーム コンセプトは客が作る

DSC07117








DSC07121









 両丹日日新聞で三和ファームを知りました。福知山市三和町梅原というところにあります。
 けれども、新聞記事を何回読み直しても三和ファームの正体がわからない。それならば突撃。自分で行くしかありません。
 動物がいろいろいるところだというので、暑い日中を避けて夕暮れどきを選びました。涼しい時間帯でないと動物たちだってバテ気味でしょう。

 まず、ボーダーコリーが6頭います。ボーダーコリーは牧羊犬です。ボーダーコリーは機敏性に富んだ犬種ですから、犬の運動能力競技会でも活躍しています。三和ファームのボーダーコリー君たちはやかましく吠えて忙しく動き回っていましたが、この性質がきわだってないと羊の群れを導く仕事には不向きですからね。私に向かってワンワンと吠えていても、人への服従性を兼ね備えたボーダーコリー君たちが噛み付くはずもありません。「よしよし」とスキンシップで一頭ずつへの挨拶を済ませました。

 次に馬です。オーナーさんが柵のそばに立つだけで遠くから駆けてきました。駆けてきたのはいいのですが、この季節ですからハエやアブも一緒についてきます。私は「どうどう」と話しかけながらポンポンと首に手を当てました。その横でオーナーさんがバシーンと首を叩きます。え?と振り返りますと、馬の顔近くにたかってくるハエを殺しています。すごいわ、人間ムシコナーズ。
 ポニーも寄ってきたのですが、餌をもらえないとわかるとすぐさま去っていきました。


 そして、ニワトリとガチョウ。フォアグラを作るための大型ガチョウもいました。
DSC07118

 綿羊も6頭います。毛は5月に刈るそうです。そのときは外来客もやってきて毛刈り大会を開くのだとか。ひとりが股の間に羊を挟んでおいてもうひとりがバリカン。聞くだけで楽しそうなイベントです。

DSC07122

 オーナー夫妻がこんなことをやり始めてすでに7年が過ぎたそうです。馬や羊はほんまに草食系ですから、放牧地として一定の面積を確保しておかないと草が不足します。それで買い取ったのがこの開墾地。商売でやってる飼育ではないことを思えばかなりの規模だといえます。どうしてこんなことをやり始めたのか、私が新聞記者ならば必ずインタビューしなくてはならないところです。理由はなんでもええやんか、楽しいし。自分でもやりたいくらいや。私はそのように納得しました。


DSC07116

 とはいえ、オーナー夫妻、せっかくここまでやったのですから、利用客というのか、この場所をうまく生かしてくれる人たちというのか、まあとにかく楽しみに来てくださいよという希望も生まれてきます。ボーダーコリー愛好家の交流はこれまでにいろいろ出来上がったけどこれからは三和ファームの幅を広げたい。それがオーナー夫妻の望みです。


 他人のために役立つことをしなくてもいいんですか?自分たちさえ楽しめればそれで使わせてもらえるんですか?


 オーナー夫妻の答はイエスでした。何もせずに一日中ぼんやりしてるのがいちばん楽しいのならそれでもかまいませんから。そんな答が返ってきました。ビールばかり飲んでるオヤジグループもいるそうです。ええやないですか。敷居が低い。


 自分たちの三和ファームでどういう風に遊んでもらえるか、オーナー夫妻にも未知数です。いいかえれば、コンセプトは客が作る。客もあれこれ試しにやってみるしかないですよね。動物がいるという以外にこれといってないわけですから、真っ白なキャンバスにどんな絵を描くのかはあなた次第といったところです。

 この緑色の小さな家に3人が寝られます。

DSC07120

 こちらの赤色の建物に4人が寝られます。

DSC07123

 他にテントを持参すればテントの数だけ宿泊できます。テントの場所には困りません。
 
 いわゆる利用料ですが、まだかっちりと決めていないそうです。それ以前に、まずどんな場所かご自分の目で確かめてみてくださいと私はオススメしたいです。場所を見ないことには遊びのアイデアもわいてこないと思います。


 両丹日日はすごくいいところのように書いてくれたけど、あれは書きすぎ。記者さんがこの村の人で、私たちを応援しようと思ってがんばって書いてくれたから。でもほんとは自由にやってるだけですから。


 奥さんはそうおっしゃってましたが、私の感想は逆でした。新聞記事ではこのよさが伝わってこないしご夫妻の親しみやすいお人柄も伝わってこないと思いました。動物好きならいるだけで満足できます。

 で、所在地がきわめてわかりにくいです。


 国道9号線の三和町、「辻」という交差点から川(土師川=はぜがわ)の方向へ曲がります。709号線です。福知山から来たら左折、京都方向から来たら右折です。「?」と思いたくなる細めの道ですが心配ありません。その道路で土師川を渡りさらに進めば梅原地区に入ります。
 三和ファームへの曲がり角の目印は日本共産党の吉見すみおです。共産党が嫌いな人はこれを三和ファームと読み替えてください。開墾記念と彫られた石碑も目印になります。


DSC07130
DSC07126










 曲がったらこの景色です。まっすぐ行った突き当りが三和ファームです。


DSC07128

ルートは以下をクリック
http://maps.google.co.jp/maps/ms?msid=218303109109946673453.0004a81dc8941b666732b&msa=0

0 件のコメント:

コメントを投稿