異空間。
網野はどこにもありそうな海辺の田舎町。MA MAISONに足を踏み入れた途端に網野にいることを忘れます。
異空間のみならず胃空間。
何を頼んでもボリュームたっぷり。しかもメニューの種類が半端ではありません。
創業以来不動の人気という「大きな大きなハンバーグ」を注文しました。ドーナッツ型のハンバーグ。ドーナッツの穴の部分にはデミグラスソースのプール。そのなかに半熟の目玉焼きが隠れています。デミグラスソースと玉子が混じっておいしいのだとの説明書き。ハンバーグそのものがどうおいしいかは書いてありません。その説明そのままの味構成だと思ってもらえば間違いありません。ハンバーグがおいしいというよりはハンバーグでないところ、つまり穴の中がおいしいハンバーグです。
アイスクリームを注文しました。これまたボリューム感たっぷりです。
「めちゃうまいわあ」というような店ではありません。けれども、いつ行っても時と場所を忘れるような異空間は大きな魅力です。総合力で考えてくれというところでしょうかねえ。あのインテリアで味も抜群ならこんなもんではすまないでしょう。終日満席、予約すらとりにくい存在になっていたはずです。
ふと視線を上げればこんな窓。
ふと視線を移せばこんな棚。
ふとトイレに立てばこんな通路。
奥まった一角で、60歳代とおぼしき女性たちの女子会が進行中でした。舞鶴、そして福知山。網野よりもうんと人口の多い町ですが、MA MAISONのような異空間はありません。この方たちの女子会は、それだけでも素敵です。
お顔が分からないようにモザイクをかけておりますが、お見受けしたところそれぞれに地元でステータスをお持ちの方々のようでした。モザイクくらいではどこのどなたか分かってしまうのではないかと少し心配しています。
女子会の皆さんは、MA MAISONから、「時間を気になさらないでゆっくりしていってくださいね」と言ってもらっているそうです。以前はランチタイムが終わったら店がいったん閉まったけどいまはずっと開いていてとても助かるとのこと。前も4時までいさせてもらったとか。まさかモーニングサービスからじゃないですよね?
店舗の外側はアジサイに囲まれている
MA MAISONのような場所を求めている女子会はきっと少なくないと思います。そして、私のような営業マンにも重宝な店です。私たち製薬業界の場合、みなさんのランチタイムが営業のゴールデンタイム。ひと仕事終わって昼ごはんですが、その時間帯にはほとんどの店がいったん閉店しています。
ただし、ランチタイムをはずしてしまうと割高になるのはいずれの店でも同じこと。ハンバーグ、ライス、アイスクリーム、コーヒーで、このときの支払額は2180円。いつもここでというわけにはいかない値段です。
0 件のコメント:
コメントを投稿