藤木食堂って、どこにあるのでしょうか?
宮津駅の観光案内所でそう尋ねました。
観光案内所の女性は「宮津満腹地図」という観光パンフを取り出してきて、ボールペンでメモを書き加えながら道順を説明してくれました。ひとことでいえば、駅前の通りをまっすぐ。袋屋醤油店の駐車場が見えたら次の交差点を右折。すぐ藤木食堂。
ご年配のご夫妻でやっておられます。おいくつかなあ・・・70歳代とお見受けしました。
年季の入ったラーメンが出てきました。
観光場所としての藤木食堂は「宮津カレー焼きそば」が食べられる希少な一軒です。
なんでもない中華そばです。ほんとうになんでもない中華そば。好きですとしかいいようのない味です。人を素直な気持ちに戻す味です。淋しい日に食べたら泣いてしまうかもしれません。取調べ中の凶悪犯に食べさせたらすべて白状するかもしれません。
「おはよう朝日土曜日です」のミサイルマンが取材。7月30日に放映されました。このときの番組内容は以下の公式サイトから。
地デジ、地デジといいますが、番組はアナログのときとべつに変わるわけではありません。当たり前のことにいまさらながら気づきました。
この日「徹子の部屋」は、終戦にちなんで過去の再放送。加藤芳郎やコロンビア・トップが自らの戦争体験を語っています。この世を去った芸能人に惹かれて、奥さんもしばらくテレビを観ていました。
コロンビア・トップが戦地での疫病の話をしています。
「粘便ですよ、これが」とコロンビア・トップ。
「ハハハ、ばばっちい」と奥さん。
そう言いながらテレビを離れ、奥に引っ込んでいきました。
店に飾ってある宮津城の写真です。明治5年の撮影。
この写真を撮影した後、破損が激しかったために取り壊してしまったとか。藤木食堂のご夫妻ですら知らない昔の出来事です。
その石垣の一部が藤木食堂の向かいに再建されています。石垣で固めた土地に亀ヶ岡保育園が建っています。
いい店でした。すぐ好きになりました。
駐車場が1台分しかないので、その点は不便といわざるを得ません。けれども、宮津の場合、藤木食堂のような店はたいてい狭い路地にあります。
<藤木食堂 電話0772-22-3551 11時~14時 定休日=木曜日>
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