展示会図録を買ってサインしてもらいました
8月13日、岩合さんの写真展「ねこ」へ行ってきました。
仕事仲間や友達に話しましても、わりとみんな岩合さんのことを知りません。がっかりです。
ほら、NHKで、北極グマとか、パンダとか、すごい番組あったやろ。
そう言い直しますと、「ああ、あの人」という反応に変わります。世界に名だたる動物写真家(もちろん動画も)岩合光昭さんです。
岩合さんは無類のネコ好き。その心では私たちと変わるところがありません。展示された作品は、「そう、そう、まさにそう。ネコってこうするんだよね」という一瞬ばかり。ネコを好きにならずにはいられない。
そんな岩合さんだけに、ギャラリー・トークがどれだけ楽しかったことか。お気に入りの写真をピックアップして、撮影時のエピソードをいろいろ聞かせてくれました。
楽しいだけではなくて目からウロコの話も満載です。
岩合さんはネコの習性を読みながら撮影に臨みます。野生動物を映像化するときと同様、被写体の生態に深いインサイドワークを凝らします。
ネコを上手に撮るコツを岩合さんが「i love cat」のサイトで披露なさっています。これを読むとネコを撮影したい意欲がじわーっと盛り上がってきます。
岩合さんに関連する他のサイトには以下のようなものもあります。
三菱電気×岩合光昭『the beauty of NATURE』
私が若い頃、お医者さんの待合室や喫茶店に、「アサヒグラフ」がよく置いてありました。岩合さんが「海からの手紙」という連載記事を書いていました。
「海」というのは岩合さんの飼い猫の名前です。「かい」と読みます。岩合さんのネコ好きを決定付けたといってもいいほどの存在です。「海からの手紙」は1979年の木村伊兵衛写真賞に輝きました。
海ちゃんについて、岩合さんは次のように書いています。
ネコは、飼うのではなく、まさにしのぎをけずりながら、ヒトといっしょに生きていく動物です。
ネコはネコ、ヒトはヒト。
おたがいのきもちをさぐりあいながら、ふと、距離をへだてたままでたたずんでみる・・・。
そんな、ネコとヒトであっていいのかもしれません。
それは、成長する海がわたしたちに教えてくれたことです。
岩合さんが片仮名で「ヒト」と書いているところに私は注目しました。人ではなくてヒト。ひょっとして岩合さんの根幹かもしれません。
「ネコの写真展で、海ちゃんの展示コーナーに入ると、いまでもちょっと涙が出る」と岩合さんは話していました。
9月2日から、神戸大丸で、今度は岩合さんの犬の写真展です。ネコと違って犬は愛想がよすぎます。これを岩合さんがどんな風に撮影しているか、いまからとても楽しみです。
ネコ好きなあなたはこの写真をクリック。
綾部ふれあい牧場のあずきちゃんです。
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